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“夏目漱石”に意外なルーツ

 「ハウルの動く城」の制作後に宮崎監督は、夏目漱石全集を読みふけりました。
 それは、「崖の上のポニョ」に意外な影響を与えていたのです。
 漱石の、『三四郎』『それから』に続く前期3部作の3作目にあたる『門』の主人公の名は“宗助”。
 その宗助は「崖の下の家」に住んでいるというのです。
 こうしてみると、字は違いますが、ポニョの主人公“宗介”のもとになったことは明らかです。

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 また、初期の作品、『草枕』はロンドン留学時代に目にしたであろうテート・ブリテンに所蔵されているミレイの“オフィーリア”がヒロインに重ねられていて、話中にオフィーリアについての記述があることは良く知られています。
 この魔性の絵に興味をもった宮崎監督は、実際に訪英し、この絵を目の当たりにします。
 これに衝撃を受けた宮崎監督は、「精度を上げた爛熟から素朴さへ舵を切りたい」との決断をしたといいます。
 全ては、夏目漱石から始まったのです。
 驚くべきことに、夏目漱石の誕生日は旧暦の1月5日。
 宮崎監督は新暦の1月5日が誕生日です。
 ここにも、不思議な縁を感じずにはいられません。