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作品解説

どんな時代であれ、
 5歳の少年から見た 世界は美しく生きるに値する

 2008年夏、日本だけでなく世界の人々が自信を失い、経済政策の行き詰まり、食糧や原油価格の高騰、地球の温暖化問題など、解決の糸口さえ見つけられず、不安を抱きながら漫然と生きている現代。

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 まさに“神経症と不安の時代”、この作品の企画を書いた宮崎駿は、まもなくこのような時代がやってくることを予見していたかのように本作品を作りました。

 崖の上の一軒家に住む5歳の少年宗介は、ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子ポニョに出会います。
 アタマをジャムの瓶に突っ込んで困っていたポニョを、宗介が助けることから物語が始まります。
 「ぼくが守ってあげるからね」と宗介。
 そんな宗介のことを好きになったポニョが、人間になりたいと願ったため、海の世界は混乱に陥り、人間の町に大洪水を引き起こすことになるのです。

 この作品は、少年と少女、愛と責任、海と生命——神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く「母と子」の物語です。

人の手によって描かれた表現の迫力

 宮崎駿監督の4年ぶりの最新作となる本作品には、監督が今もっとも信頼を寄せるメインスタッフが集結しました。
 作画監督として「魔女の宅急便」以来の参加となる近藤勝也。
 美術監督は、「もののけ姫」以来、第一線で活躍してきた吉田昇が、どこか絵本を思わせる独特の画風で作品に優しさと新風を吹き込んでいます。
 その他、映像演出の奥井敦や長年タッグを組んできた色彩設計のベテラン保田道世が参加。
 アニメーション表現の新境地を目指します。

 また特筆すべきことに、CGによる表現を廃し、全て手で描くアニメーションに挑んでいます。
 結果、どこか懐かしく、かつダイナミックな画面作りに成功。
 なかでも宮崎監督がこだわったのが海と波の表現。
 荒れた海を実際に観察して生まれた監督のイマジネーションは、観客の想像をはるかに超えた世界を作り出しています。


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実力派の声優陣と、魂を揺さぶる音楽

 ポニョと宗介の声を演じるのは、子役の奈良柚莉愛と土井洋輝。
 その周りを、山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子など豪華で個性豊かなキャストが固めます。

 音楽は久石譲。
 魂を揺さぶる感動的なスコアを書きおろしています。

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 主題歌は、昨年末の発表以来話題のユニット、藤岡藤巻と大橋のぞみ。
 純粋無垢な子供の歌声と優しいお父さんの声で歌い上げます。
 また、スイスを拠点に世界で活躍するソプラノ歌手林正子が、オープニング主題歌でスケールの大きな歌唱を聴かせているのも注目です。