「野中くん発 ジブリだより」2023年6月号

 スタジオジブリ関連の新しい展覧会がもうすぐ始まります。題して「金曜ロードショーとジブリ展」。その名のとおり、金曜ロードショーを軸にして、スタジオジブリ作品の魅力を伝えるとともに、ジブリの歴史をたどります。

 この『熱風』の読者で金曜ロードショーを知らない人はいないと思いますが、言うまでもなく日本テレビ系列で金曜夜9時から放送されている映画番組であり、地上波では今や、ゴールデンタイムで毎週定時に始まる唯一の映画番組です。開始は1985年で、ジブリ作品を最初に放送したのは翌86年の「風の谷のナウシカ」。以後、スタジオジブリの長編作品が金曜ロードショーでずっと放送されてきました。もちろん劇場用映画はまずもって映画館で上映され、それを第一の目的として制作されるわけですが、上映期間は限られており、金曜ロードショーでこれまで繰り返しジブリ作品が放送されてきたことで、本当に沢山の人にジブリ作品が浸透し、しっかり認知されることになったのは間違いないでしょう。スタジオジブリのスタートも1985年。ジブリは金曜ロードショーと共に38年間歩んできたとも言えますが、この展覧会は単に番組とジブリの歴史を紐解くだけでなく、この間、それぞれの年に何が起きたか、何が流行ったかなど、社会の動きと世相についても沢山の具体的な〝物〞を使いながら展示することで、80年代から今に至る各時代を体験することも出来るようになっています。単なるノスタルジーではなく、新しい発見が出来る展覧会になるのでは、と期待しております。

 この展覧会はそれだけでなく、「ナウシカ」の腐海の世界を立体造型物でリアルに表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」や、「ジブリの大博覧会」富山展などで大好評だった「ジブリの幻燈楼」、そしてジブリ作品のポスターに入り込んだ気分になれるフォトスポットなど、バラエティに富んだ楽しみ方が出来るはずです。場所は東京・天王洲 寺田倉庫B&C HALL/E HALL、6月29日(木)から始まります。日時指定予約制ですので、まずは公式サイトをご覧下さい。

 他に、神戸市立博物館では6月25日(日)まで「ジブリパークとジブリ展」(入場日時予約制)が、そして福岡市博物館では「鈴木敏夫とジブリ展」(土日祝、8月14・15日のみ日時指定チケット)がそれぞれ開催中です。いずれも公式サイトをご覧下さい。