「野中くん発 ジブリだより」2023年4月号

 3月27日(月)、スタジオジブリでは久しぶりにお花見弁当の支給が行われました。これは、毎年この時期に、桜の開花具合がちょうどいいと予想される一日を選んで行われてきた社内行事です。会社がお昼のお弁当と飲み物代500円をスタッフに配布し、その日だけはお昼休みを2時間まで取って良いことにして、近所の桜のある公園等に出かけてお花見をしてきて下さい、というもので、人によっては小金井公園まで出かけたりもしていました。必ず花見に行かなければいけないわけではないので、緑地化されている第一スタジオの屋上で、その景色を見ながらお弁当を食べる人もいれば、自席で普通に食べる人もいて、その辺は自由です。残念ながら過去2年間は、新型コロナウイルス感染拡大のためやっていなかったのですが、ようやく復活することになりました。とはいえ、すみません、正直に書くとこの原稿は3月中旬に書いているので、当日どういう天気になって、皆さんがどういう行動をとったかはまだ分からないのですが、好天であり、かつ、桜が満開であることを祈っております。

 お花見弁当の日の天気は分かりませんが、この原稿が掲載される『熱風』が世に出る4月10日頃は、間違いなくすっかり春の気候になっていることでしょう。それに合わせて新型コロナウイルスの状況が良くなっていることを願いますが、政府方針の変更に沿って、すでに3月13日(月)から、三鷹の森ジブリ美術館もジブリパークも、来場者についてはマスクの着用は必須では無くなりました。スタジオジブリでも、勤務中のマスク着用は同日より任意となりました。とはいえ今のところ、ほとんどの人がマスク着用を継続している様子。今年も4分の1が経過しましたが、年が変わるころには果たしてどうなっているでしょう。

 さて、昨年京都・東京で大好評だった「鈴木敏夫とジブリ展」が、盛岡市の岩手県民会館展示室ほかで始まりました。日時指定制で、5月24日(水)まで。また、長野・愛知・熊本でも大人気だった「ジブリパークとジブリ展」が、神戸市立博物館で4月15日(土)からスタートします。こちらも入場日時予約制。そして名古屋市の松坂屋美術館では、各地を巡回後、今年初めに東京での再開催が好評を博した「アニメージュとジブリ展」が、4月22日(土)より始まります。いずれもまずは公式サイトで諸情報をご確認ください。どうぞ宜しく。