「野中くん発 ジブリだより」2020年6月号

 この原稿を書いているのは5月14日(木)。ちょうど、39県での緊急事態宣言解除が発表された日ですが、東京はまだですので、今少し、スタジオは在宅勤務を継続し、三鷹の森ジブリ美術館も臨時休館を続けるはずです。先月同様に、この原稿が掲載される『熱風』6月号が世に出る6月10日(水)頃、状況がどうなっているかは予想困難ですが、ともかく制作部門は地道に新作の制作作業に取り組んでいて、事務部門もそれぞれの仕事をこなしています。ジブリパークの作業も進行中。
 
 こういう状況なので、『熱風』をいつも通りに配布するのもなかなか難しく、5月号は急遽、PDFファイルをダウンロードして、インターネットを通しても読んでいただけるようにしました(配信期間は6月9日(火)までの予定)。スタジオジブリでは他に、4月13日(月)から数回に分けて、WEB会議などで使っていただけるように壁紙の配信をホームページで始めました。徐々に増えて、5月18日(月)には各作品一点の計24点となる予定。幸い好評のようです。
 
 一方ジブリ美術館ですが、2月25日(火)から閉めていますので、3か月以上に臨時休館が及ぶのはまず間違いないでしょう。こちらは休館中の特別企画として、スタッフが撮影した館内の様子を音楽付きで数十秒〜一分程度に編集した「動画日誌」を、4月15日(水)から一週間に一本のペースでYouTube上にアップしています。ジブリ美術館のホームページで視聴可能です。ジブリ美術館の細部が楽しめる映像は意外と無いものですし、あのプリシラ・アーンさんが特別に提供して下さった音楽が聴ける回もあって、こちらも好評です。ジブリ美術館では特別企画としてもう一つ、普段は美術館のショップ「マンマユート」でしか買えない「ジブリ美術館紋章クッキー」を、4月27日(月)よりネット上(どんぐり共和国そらのうえ店)で販売開始しました。ジブリ美術館のホームページからリンクが張られていますが、限定販売なので売り切れ終了の場合はご容赦下さい。なお、ジブリ美術館の最新状況も同館のホームページをご覧下さい。
 
 最後になりましたが、延期になりました愛知県美術館の「ジブリの大博覧会」、岡山県立美術館の「高畑勲展」につきましても、最新状況は各ホームページをご確認下さい。前者はチケットの払い戻しが6月30日(火)までですので、購入された方はご注意を。