「野中くん発 ジブリだより」2019年8月号

 この夏も、恒例のジブリ作品放映が金曜ロードSHOW!で実施されます。題して「3週連続 夏はジブリ」。何年か前から、ジブリ作品は2〜3本を続けて放送するスタイルが定着しています。勢いをつける狙いがあっての集中放映ですが、視聴者の皆さんも期待して下さっているようで、今回もその形で放送されます。作品は8月16日(金)が「千と千尋の神隠し」、23日(金)が「崖の上のポニョ」、そして30日(金)が「天空の城ラピュタ」。「千尋」はいつもより約一時間早い19時56分開始ですのでご注意下さい。データ放送やTwitter等での各種デジタル展開もありますのでご注目を。こうしたデジタル展開は、沢山の人と同時に同じ作品を観ていることが体感出来て、テレビの新しい楽しみ方にもなっているようです。もちろん単に観るだけでもいいと思いますが。なお、東京・汐留の日本テレビ本社で開催中の、これまた恒例の「超☆汐留パラダイス!」ではこの連続放送のブースも設置されていて、「湯屋」のフォトスポットもあるので、お近くにお越しの際はちょっとお立ち寄り頂くのもいいのでは。8月後半の金曜ロードSHOW!3週連続ジブリ作品放送をどうぞ宜しく。
 
 ところで、この号が出る頃は少し前の話題になっていると思いますが、6月21日(金)から中国本土で公開された「千と千尋の神隠し」が大ヒットとなりました。とても有難いことです。公開された週の成績は新作を抑えて第一位だったそうで、今まで中国では「千尋」の劇場公開が無かったとはいえ、18年前の作品をそのように多くの観客に観て頂けたのは極めて珍しいことでしょう。中国では昨年末に「となりのトトロ」を公開して、これも 30年前の作品としてはいい成績だったのですが、「千尋」はそれを上回る広がりを見せてくれました。世界がますます狭く感じられます。
 
 最後に最近のあれこれのおさらいを。先月もお伝えしましたが、スタジオジブリの短編作品32作品を収録した「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート 1992─2016」が、ブルーレイとDVDで7月17日(水)にウォルト・ディズニー・ジャパンから発売されました。また、展覧会は、東京国立近代美術館で「高畑勲展」、三重県総合博物館で「近藤喜文展」、沖縄県立博物館・美術館で 「ジブリの大博覧会」、そして長崎のハウステンボスで「鈴木敏夫とジブリ展」がそれぞれ開催中です。いずれもどうぞ宜しく。