「野中くん発 ジブリだより」2018年11月号

 10月18日(木)と19日(金)、スタジオジブリ恒例の社員旅行がありました。行先は栃木県。今年は日程を1日短縮し、1泊2日とコンパクトなバスの旅でした。また、スタジオと美術館は今年は別々の実施となり、スタジオのスタッフのみで出掛けました。
 
 初日朝、東京駅と武蔵野線の新秋津駅の2か所で別々に集合。高速道路途中のサービスエリアで合流し、最初の目的地である渡良瀬遊水地へ。ボランティアのガイドに案内をしていただき、エリアの広さ、葦の高さを実感しました。再びバスに乗って栃木市へ。一旦自由行動となり、昼食をそれぞれとった後、蔵の街として知られる市内を各自散策しました。宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーは途中まで一緒に動いていて私もそこにくっついていたのですが、宮崎監督の勧めで横山郷土館へ行き、その後、たまたま中島清文社長の母校・栃木高等学校がすぐそばだったのでそこの古い建物を少し見学。その後巴波川の周辺を歩き回り、バスに戻って全員で大谷資料館へ。地下の大谷石採掘場跡は、神殿のような独特の雰囲気で面白かったです。その後は那須のホテルへ移動、みんなで揃って夕食を頂き、卓球部屋と二次会部屋でさらに親睦を深めました。卓球部屋の設置は久しぶりでしたが、幅広い年齢層が一緒に楽しめるのが卓球のいいところ。若手スタッフと共に宮崎監督、鈴木プロデューサーも参加し、トーナメント戦で盛り上がりました。

 2日目は茶臼岳、美術館めぐり(奈良美智さんのNʼs YARDなど)、那須どうぶつ王国、自由行動とそれぞれコースに分かれての観光。茶臼岳は山頂が濃霧でロープウェイの終点までで止めた人が多かったそうです。昼食は再び集合しジンギスカン&バイキング。そしてバスに乗り帰京しました。今回、日程が短かったこともあり、割と決まったスケジュールに沿って皆で動いた点もいつもと違っていましたが、その分中身は濃かったと思います。幸い雨もほぼ降らず、各自リフレッシュ出来たのではないでしょうか。
 
 さて、富山市の高志の国文学館では「生誕100年記念特別展 堀田善衞─世界の水平線を見つめて」が開催中です。宮崎駿監督が尊敬し愛読した堀田さんの展覧会、ジブリも協力していて、宮崎吾朗監督によるアニメーション化企画「路上の人」のイメージボード等の展示もあります。会期は12月17日(月)まで。ぜひご覧下さい。