「野中くん発 ジブリだより」 7月号

 現在、修繕のため休館中の三鷹の森ジブリ美術館ですが、7月16日(土)よりいよいよ再オープン。この日から新しい企画展示「猫バスにのって ジブリの森へ」がスタートします。

 ジブリ美術館が開館したのは2001年10月。最初の企画展示は、当時劇場公開中だった最新作を採り上げた「千と千尋の神隠し」展でした。その後、ほぼ毎年新しい企画展示をジブリ美術館は開催してきました。「千尋」展と同様に、作品を題材とした「アルプスの少女ハイジ展 〜その作り手たちの仕事〜」や「崖の上のポニョ展 │エンピツで映画をつくる│」もあれば、映画が生まれる発想の種、企画の元に焦点を当てた「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」や「3びきのくま展 〜映画にできないとっておきのおはなし〜」「幽霊塔へようこそ展 │通俗文化の王道│」もありました。あるいは他のアニメーションスタジオを採り上げた「ピクサー展」や「イギリスの友人を紹介します。『アードマン』展」なども。これまで14の企画展示があったのですが、今回、それらをすべて一堂に集めたのが「猫バスにのって ジブリの森へ」です。これまでの企画展示のハイライトと言ってもいいかもしれませんが、選ばれた各展示物にアレンジを加え、コラージュ風に展示室いっぱいに並べて、新たな体験をしてもらえるようにしています。本当に巨大な3びきのくまの人形や、大人も乗れるネコバスなど、復活の要望が多かった展示物も再登場。美術館の建物自体も化粧直しされるので、以前来たことがある人も、きっとまた新鮮な気持ちで美術館の空間を楽しんでいただけると思います。皆様、再開するジブリ美術館にどうぞお越し下さい。なお、三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制。詳しくはホームページをご覧下さい。

 展示と言えば、愛知、新潟で大好評だった「ジブリの大博覧会」が、東京の六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで現在開催中です。構成が変更されてさらにパワーアップ、入場料を当初の告知より下げたので大人は1800円(税込み)でご覧いただく事が出来ます。詳しい情報は公式サイトでぜひご確認下さい。
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/

 また、7月15日(金)より愛知県の豊田市美術館では「ジブリの立体建造物展」が、7月16日(土)より新潟県立万代島美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」が始まります。いずれもどうぞ宜しく。