「野中くん発 ジブリだより」 4月号

 スタジオジブリが手掛ける新しいCMが去る3月15日(火)発表になりました。丸紅新電力と丸紅の企業イメージCMで、題材は鳥獣戯画。鳥獣戯画は800年ほど前に描かれた日本最古の漫画とも言われる絵巻物で、ウサギとカエルの相撲シーンなどがよく知られていますが、言うまでもなく、誰もが一度は目にしたことがある超有名な古典絵画です。以前から鈴木敏夫プロデューサーは鳥獣戯画のアニメーション化を考えており、今回、再生可能エネルギーによる発電を積極的に進めている丸紅新電力が4月からの電力自由化を機に放送する企業CMとして、制作されることになりました。30秒の作品を3本作ることになっており、第1弾「鳥獣戯画 出会い篇」は発表の日からすでに放送を開始しています。今回も「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」等の作画監督で知られる近藤勝也くんが構成・作画を担当しており、鳥獣戯画の雰囲気を色濃く残しながら、独自の解釈でアニメーション化。音楽は国際的に活躍しているあのピアニスト辻井伸行さんのオリジナル曲で、もちろん演奏も辻井さんです。古典の世界がアニメーションと音楽の力で現代に新たな展開を見せた本CM、この後第2弾、第3弾と続きますのでどうかご注目下さい。なお、このCM制作をきっかけとして、プランGという丸紅新電力の個人向け新メニューが誕生、4月よりスタートしています。プランGは丸紅新電力、スタジオジブリ、そして三鷹の森ジブリ美術館のタイアップ企画であり、GはジブリのGとグリーンのGの両方を表しています。そしてプランGは三鷹の森ジブリ美術館、公益財団法人トトロのふるさと基金の支援、さらにその他の森と緑の保全活動の支援をテーマとしており、電気料金の一部がそうした活動に使われます。ジブリ美術館の電気はこれを機に丸紅新電力が供給してくれることになりました。また、プランG契約者にはスタジオジブリが監修した「オリジナル一輪挿し」をプレゼント。木の風合いを生かしたいい雰囲気の品物です。詳しくは丸紅新電力のホームページをご覧下さい。
 https://denki.marubeni.co.jp/

 最後になりましたが、4月16日(土)より長野県信濃美術館で「ジブリの立体建造物展」が、4月23日(土)より愛媛県美術館で「スタジオジブリ・レイアウト展」が、4月27日(水)より阪急うめだ本店で「近藤喜文展」が、それぞれ始まります。どうぞよろしく。