「野中くん発 ジブリだより」 6月号

 現在、あの猫のキャラクター"コニャラ"の第三弾CMが放映中です。コニャラは鈴木敏夫プロデューサーが描いた、可愛らしいけどちょっと無愛想な感じの猫。2010年に日清製粉グループ110周年記念の広告キャラクターとなり、スタジオジブリ制作の、筆ペンで描かれた優しいタッチのアニメーションCMが話題になりました。そのため、2012年には第二弾CMが作られ、新キャラクターとして子猫の"子コニャラ"が登場。又も好評だったため、日清製粉グループのコニャラCMシリーズはさらに続き、今回、ますます増えた子コニャラたちと共に、コニャラは三たび帰ってきたわけです。この第三弾CMも前作と同様に、構成・作画は「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」などの作画監督で知られる近藤勝也くんが担当。音楽もやはり引き続き矢野顕子さんで、オリジナル曲「おなかすいたねの歌」を披露して下さっています。観ると楽しくなる温かさと優しさ、そしてユーモア。日清製粉グループのホームページでもご覧いただけます。https://www.nisshin.com/konyara/
CM放映と時期を合わせて各種媒体に掲載される同社の企業広告にも、コニャラと子コニャラのキャラクターは登場していますので、どうぞ宜しく。

 さて、三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示「幽霊塔へようこそ展 ─通俗文化の王道─」がいよいよ始まりましたが、これに連動して江戸川乱歩の『幽霊塔』単行本が、ジブリ出版部編集で岩波書店から発行されました。宮崎駿監督が展示のために描き下ろした原画をカラーで全16ページ収録。こちらもぜひどうぞ。なお、6月25日(木)〜6月30日(火)に、ジブリ美術館では8月分のチケットの先行抽選販売受付を実施します。詳しくは同館のホームページをご覧下さい。

 最後に、ジブリが関わっている展覧会の情報を。あの「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」は、現在好評開催中の熊本市現代美術館が最終会場。6月28日(日)でいよいよフィナーレを迎えますのでぜひご覧下さい。一方、釧路市立美術館では「米林宏昌原画展」を7月5日(日)まで開催中。「思い出のマーニー」の舞台である北海道での開催は一段と味わい深い物になっています。そして今月号の特集にも関連した、信州小布施の北斎館で開催中の「北斎とその弟子たち 北斎絵画 創作の秘密」は、いよいよ6月30日(火)まで。こちらもどうぞ宜しく。