「野中くん発 ジブリだより」2020年9月号

 三鷹の森ジブリ美術館ですが、既報のとおり、7月下旬から限定的にお客様の受け入れを開始しました。とはいえあくまでも試験的な再開であり、まずは三鷹市在住の方を対象に、7月・8月の2ヶ月間の内の12日間、特別のご招待デーを設定。三鷹市の協力を得て市民限定で希望者を募集し、抽選の結果当選した方にご入館頂きました。当然ながら平常時よりぐっと絞られた人数であり、また、館内のオペレーションも新型コロナウイルス対策のため以前とは異なる点が色々ありましたが、その結果を踏まえ、可能ならば、次は9月〜10月にかけて、一般の方向けの限定的な開館を開始しているはずです。その後は再び休館し、11月〜12月には普段出来ない大掛かりなメンテナンスを実施予定。そして、状況が許すならば、年明けの本格的な再開を、と考えています。

 行かれた方はよく分かって頂けると思いますが、ジブリ美術館は名前こそ美術館ですが普通の美術館とは全く違います。新型コロナウイルスへの対応も通常の美術館とは異なる、より困難な方策が求められ、スタッフはこの間、どうしたら再開出来るかずっと検討してきました。その結果、小規模な限定的開館から中規模な開館へと、慎重に段階を踏んで、途中途中で常に検討を重ね、最終的に本格的な再開を目指すという手順を取ることとなりました。長らくお待ち頂いている方々には大変申し訳ありませんが、どうかご理解下さるようお願い申し上げます。

 今後の運営の詳細や本格的な再開の時期等、最新情報は公式ホームページでお知らせいたしますので、随時チェックして頂けますと幸いです。ホームページでは休館中に、スタッフ手作りの動画日誌が始まっており、美術館の様子を楽しんで頂いたり、美術館再開に向けての活動の状況をご覧頂いたりすることが出来ます。こちらもどうぞ宜しく。

 さて、ジブリパークですが、去る7月28日(火)に現地で起工式が行われ、新たな段階に進みました。2022年秋の第一期分開園に向けて、スタッフの活動も活発化しています。

 最後になりましたが、岡山県立美術館の「高畑勲展」、後期が9月21日(月・祝)から9月27日(日)の期間に開催されます。日時予約制を導入しており予約が必要ですので、公式サイトをご確認下さい。