「野中くん発 ジブリだより」 8月号

 スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」の公開が近づいてきました。先月から予告編やチラシ配布も始まり、宣伝も本格化していますが、今月末にはマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が来日、記者会見やインタビュー、講演等を行う予定なのでどうぞご注目下さい。公開は9月17日(土)。

 さて、この「レッドタートル〜」の展示が、好評開催中の「ジブリの大博覧会」(於:東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー)内で実施中です。世界初公開となる貴重な資料をふんだんに展示。上映より一足早く、作品世界に触れることが出来ます。「ジブリの大博覧会」は他にも、この東京展が初公開となる「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」というパートがあり、52階という会場の特性を生かし、ジブリ作品に登場した様々な飛行機のビジュアルを楽しめます。中でも「天空の城ラピュタ」のオープニングに登場した飛行建造物の巨大立体模型が大人気。この「ジブリの大博覧会」、昼もいいですが夜がさらに美しいと評判です。21時30分まで入場可能、22時閉館です。

 他にも、夏休みなので全国でジブリ関連の展覧会を実施中。まず、新潟県立万代島美術館の「スタジオジブリ・レイアウト展」。韓国・香港・フランスと海外でも開催された人気展が新潟に初お目見え、好評開催中。展示点数は過去最高で、とても充実した状態でご覧頂けます。一方、愛知県の豊田市美術館では「ジブリの立体建造物展」を開催中。今年春に内容を大きく更新して長野市で実施、記録的な動員となりましたが、豊田市でも大好評です。さらに広島県熊野町の筆の里工房では8月28日(日)まで「近藤喜文展」を開催。「耳をすませば」の監督でアニメーターの故近藤喜文さんの、本当に素晴らしい絵を多数堪能出来る展覧会です。そして8月11 日(木)より江戸東京博物館で開催の「伊藤晴雨 幽霊画展」。実はジブリは企画協力を務めており、画集の編集も担当。鈴木敏夫プロデューサーの特設コーナーもあって、この夏、隠れたジブリスポット(?)と言えるかも。いずれもどうぞ宜しく。

 最後にもう1つ、ジブリがスタジオカジノ名義で製作した庵野秀明監督の実写作品「式日」が初ブルーレイ化されました。「庵野秀明監督実写作品集1998-2004」に「ラブ&ポップ」「キューティーハニー」と同時収録。「式日」は4Kデジタル・リマスターなので高画質です。発売元はバップ。どうぞ宜しく。