「野中くん発 ジブリだより」4月号

 あの猫のキャラクター・コニャラがテレビに帰ってきました。今度は子猫と一緒に登場です。

 コニャラは、もとはと言えば鈴木敏夫プロデューサーが描き下ろした、可愛らしいけどちょっと無愛想な感じの猫の絵が原点です。この猫が2010年から日清製粉グループ110周年記念の広告キャラクターとなり、コニャラと命名されました。そして筆ペンで描かれた優しいタッチのアニメーションでCMとなって好評を博し、その後も日清製粉グループのキャラクターとしていろいろ活躍してきたのですが、今回、ジブリが新たに2本目のCMを制作したものです。

 コニャラと一緒に登場する子猫の名前は「子コニャラ」。ネーミングの仕方は「パンダコパンダ」の「コパンダ」と似ていますが、コニャラと子コニャラがさりげなく触れ合う様子が今回も筆のタッチで優しく描かれ、見るととても温かい気持ちになるCMです。作画も前回同様に近藤勝也くんが担当し、何でもないようでいてすごく感じの出ているアニメーションを描いています。音楽は矢野顕子さん。今回はこのCMのための新曲で、タイトルは「コニャラの歌」。矢野さんらしい純粋で温かいこの曲を、矢野さん自身が気持ち良く歌っています。コピーは「ずっと一緒。」。日清製粉グループの〝ずっと消費者の皆様に寄り添っていく〞という想いが込められています。

 放映は3月中旬から始まりましたが(日清製粉のホームページでも見られます。街頭ビジョンでも上映中)、「コニャラの歌」の音楽配信も同時に始まりました。30秒と短いですが、何度も口ずさみたくなるとても印象的な曲です。どうか宜しくお願い申し上げます。

 さて、「コクリコ坂から」ですが、お蔭様でアニメアワードのアニメーション オブ ザ イヤー、国内劇場映画部門優秀作品賞、音楽賞(武部聡志さん)、そして日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。有難うございました。そしていよいよ6月20日(水)には、DVDとブルーレイディスクが発売になります(発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)。今回はどちらも通常版の他に「横浜特別版」という限定版が発売されます。映画の舞台が横浜ということで、この「横浜特別版」は通常版のディスクに加えて、横浜にちなんだ特典を収録した特典ディスクがさらに1枚付きます。映画をすでにご覧下さった方も、まだの方も、どうか宜しくお願い申し上げます。