ヴィヴァルディ/久石譲編CD「ラ・フォリア」が発売されました

このCDは言うまでもなく、三鷹の森ジブリ美術館で上映中の短編映画「パン種とタマゴ姫」(宮崎駿監督最新作)のサウンドトラックCDです。

「ラ・フォリア」とは古くからイベリア半島に伝わる舞曲の名前です。その、とても美しい愁いを帯びた旋律はバロック時代の多くの作曲家を魅了し、数々の作品が作られてきました。中でも、コレルリや、ヴィヴァルディ、ジェミニアーニなどの作品が有名ですが、宮崎監督の勧めによって久石譲さんが取り上げたのは、ヴィヴァルディのトリオ・ソナタ 第12番 ニ短調「ラ・フォリア」でした。

今回、映画のサウンドトラックに使用するため、久石さんは、このバロックの名曲を現代に蘇らせるべく大胆にアレンジ。弦楽合奏を中心としてサックスやパーカッションまでもを追加した、大変な意欲作となりました。また、このCDは、映画では使われなかった変奏曲も収録した完全版であることも注目です。

ジブリ美術館※で映画を見た方はもちろん、久石さんがバロック音楽の名曲をどのように解釈して、どんな風に現代に再現したのか、クラシック音楽ファンの方にも、是非とも聞いてもらいたい一枚です。
(※三鷹の森ジブリ美術館への入場は予約制です)

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発売元: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
型 番:TKCA73627
価 格: 1260円(税込み)
収録時間: 約11 分