「ジブリだより」2026年7月号

 スーパー歌舞伎「もののけ姫」の製作発表記者会見が6月5日(金)に都内で行われました。登壇したのは、出演者の市川團子さん、中村壱太郎さん、市川中車さん、演出の横内謙介さん、松竹の山根成之取締役副社長、そしてジブリの鈴木敏夫プロデューサーです。会場の記者席は満席となり、ムービーカメラも10台以上が入るなど、注目度の高さがうかがえました。サン役を勤める中村さんは「自分の歌舞伎人生の中で、これほど多くの人が会見に集まったのは初めてです」と語り、会場の熱気を伝えてくださいました。鈴木プロデューサーは、「『もののけ姫』の映画企画を立ち上げた当時、〝時代劇は流行らない〞と反対されたことを思い出しました。それが歌舞伎の世界で再現されることに感動しています」とコメント。また、「時代劇、つまりチャンバラであるこの作品が、歌舞伎になるのはごくごく自然なことだ」という宮﨑駿監督の言葉も紹介しました。そして、アシタカ役とシシ神役を勤める團子さんからは、力強い言葉で新作に誠心誠意向き合う覚悟が語られました。この原稿が掲載される頃には、すでに新橋演舞場での公演が始まっています。多くの観客を魅了する舞台となっていることでしょう。公演は8月23日(日)までを予定しています。みなさまどうぞご期待ください。

 一方、6月11日(木)にはTOHOシネマズ 名古屋栄がオープンしました。ジブリパークのある愛知、ということで劇場とスタジオジブリの特別コラボレーションとして期間限定の装飾が始まっており、初日にはジブリ作品をあしらった大きな壁画の前で、写真撮影をするお客さまの姿も見られました。8月末までの企画なので、ぜひ足を運んでみてください。

 また、スタジオジブリが企画制作を手がけた新たな展覧会「白隠さんの禅」京都展の開催も発表されました。本展は、江戸中期の禅僧・白隠がもし現代に生きていたら一という発想から生まれたもので、白隠の逸品を単に展示するだけでなく、白隠さんの伝えたい「禅」のメッセージをイマーシブ映像とともに体感できる、今までにない野心的な美術展。「禅とジブリ」京都展の後期展として、12月17日(木)より京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて開催を予定しています。こちらもよろしくお願いいたします。

 最後に、7月8日(水)からジブリパークでは新作短編アニメーション映画「魔女の谷の夜」の上映と、企画展示「パノラマボックス展」が始まります。そして7月18日(土)から大阪南港ATCギャラリーで「ジブリパーク展」が、山口県立美術館では「金曜ロードショーとジブリ展」がそれぞれ開催されます。チケットなど詳細は公式サイトでご確認ください。