「野中くん発 ジブリだより」2022年4月号

 ここのところ、ジブリ関連の展覧会が再び活発化しているようです。一時期、新型コロナウイルスのせいでほぼ休止状態でしたが、感染状況や行政の各種措置を踏まえつつ、運営方法も十分検討の上で、慎重に少しずつ再開し、各地で続いています。

 まず、「アニメージュとジブリ展」。この原稿が世に出る4月10日頃には、福岡アジア美術館7階の企画ギャラリーA・B・Cで開催中です。各地で大好評でしたが、福岡展は7月10日(日)までの開催です。

 4月23日(土)からは、「鈴木敏夫とジブリ展」が京都文化博物館で始まります。この展覧会、最初が2017年8月からと結構前から始まっていて、今回が6会場目ですが、展示量は大幅に増え、かつ内容が変化しています。前回は2019年夏に長崎で開催されましたが、新型コロナのせいでその後巡回は一時中断。その間、内容の見直しと増強をして、遂に再開となりました。鈴木敏夫プロデューサーを形作った、幼少期から大人になるまで読んできた8800冊の厖大な本を、鈴木の隠れ家と言うべき通称〝れんが屋〞のイメージで構成した巨大本棚で展示し、新たな目玉としています。鈴木敏夫の思考術に触れて、ジブリ誕生の秘密が分かる、奥の深いこの展覧会は、6月19日(日)までの開催です。なお、その次は7月1日(金)から東京展が始まります。東京では2019年に神田明神で1度開催していますが、その時と比べても大幅にパワーアップ。会場は寺田倉庫B&C HALL/E HALLとなります。

 そして、夏からは新たな展覧会「ジブリパークとジブリ展」が始まることも先頃発表されました。最初は長野県立美術館で7月16日(土)開始、以後愛知・熊本・兵庫・山口を巡回予定です。

 いずれの展覧会も、詳しくはそれぞれの公式サイトをご覧下さい。どうぞ宜しく。

 最後に別の話題を2つ。金曜ロードショーでは「ゴールデンウィークは、家族揃って! 2週連続スタジオジブリ」と銘打ち、4月29日(金)に「魔女の宅急便」、5月6日(金)に「崖の上のポニョ」が放送されます。そして「海がきこえる」「耳をすませば」「猫の恩返し/ギブリーズepisode2」「ゲド戦記」のデジタルリマスター版DVDが、4月20日(水)にウォルト・ディズニー・ジャパンから発売されます。こちらもそれぞれどうぞ宜しく。