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“水没する町”ふたたび

 宮崎監督の作品にはたびたび水没する街が登場します。
 有名なところでは「ルパン三世 カリオストロの城」('79)の最後に現われるローマの街。
 「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」('73)の大雨で水没したミミちゃんの町。
 今回も宗介とリサが住む町が水中に沈んでしまいます。

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 いずれにも共通しているのは、濁流の濁った水ではなく透明な水に沈む街であるということです。
 水没というアクシデントを描きながらも、悲劇性よりも子どものころに感じた非日常的ワクワク感が思い出される情景になっています。
 宮崎監督は以前「ファンタジア2000」('00)を観たときに、「惜しい。自分だったらフラミンゴが踊る水面下に沈んだ街を描くのに」と述べたことがあります。
 宮崎監督の意識には沈んだ街のイメージに対するこだわりがあるようです。