「編集部発 ジブリだより」2025年5月号
2025.05.09今月も前回に引き続き「編集部発 ジブリだより」とさせて頂きます、よろしくお願いします。
さて、今年2025年は高畑勲監督生誕90年になります。そして同時に2025年は高畑監督の人生や考え方、作品作りなどに大きな影響を与えた太平洋戦争の終戦から80年が経過する年でもあります。前号でもこの欄で告知しましたが、右記の二つを受け、東京の麻布台ヒルズギャラリーにて、6月27日から9月15日まで「高畑勲展│日本のアニメーションを作った男。」が開催されます。「火垂るの墓」に着目した展示も予定しており、高畑監督のスタジオジブリで活動する以前の作品で培った技術や思想、そしてスタジオジブリで監督が手掛けた作品の数々を改めて見返す機会になることと思います。さらなる詳細はHP等で5月公開予定です、もうしばらくお待ちください。
岩波書店より刊行されている「宮﨑駿イメージボード全集」ですが、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」に続いて3月には「となりのトトロ」が発売されました。今後は第4弾として「ナウシカ前史」を現在制作中、こちらは2025年7月発売予定となっています。
三鷹の森ジブリ美術館で開催中の「君たちはどう生きるか」展 第三部 背景美術編ですが、前期の展示は5月12日までで終了になり、一部展示内容を入れ替え、後期が5月21日から11月3日まで開催されます。まだご覧になっていない方はぜひご計画下さい。
高畑監督関連でもうひとつ。日本アニメーション創業50周年を記念し、高畑勲監督が自ら監修した特別な編集版「赤毛のアン グリーンゲ―ブルズへの道」が、フィルマークス配給で、2025年5月30日より全国81館で2週間リバイバル公開されます。2010年に三鷹の森ジブリ美術館配給で上映されましたが、今回は館数を拡大しての上映で、当時制作したパンフレットや小冊子も復刻予定です。上映館などの詳しい情報は公式サイトで御確認下さい。リバイバル公開のニュースでももうひとつ。昨年、都内の映画館で大好評の中で期間限定上映された「海がきこえる」ですが、再上映のリクエストが多く寄せられ、ついに2025年7月4日より3週間限定での全国上映が決まりました。こちらも詳しい情報は公式サイトで御確認下さい。『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』(トゥーヴァージンズ)も好評発売中です。