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“月”が作品にもたらす不思議な陰影
本編には冒頭から印象的な月が登場します。
それは、いつもより少し大きめで、気がつくと登場するたびにその存在が大きくなっているのです。
宮崎監督は、世界のバランスが崩れたために月が接近し、地球が崩壊の危機に襲われていると述べています。
月の接近により引力のバランスが崩れ、海面上昇が起こり、町は海中に沈んでしまうわけです。

しかし月が意味するものはそれだけではありません。
月は、昔から、女性の象徴であるといわれています。
ポニョの母親であるグランマンマーレも登場は夜であり、いつも月光に照らされているような光を浴びています。
月は人間の精神をも左右するといわれています。
満月の夜には自殺が多いとか、人間の精神に変調をきたすという説もあるほどです。
また、月齢と潮汐の関係は、人間の生死にも影響するとも言われているように、人間という生物は月によって支配されているといっても過言ではないかもしれません。






