2008年01月

1月5日(土)
みなさん、明けましておめでとうございます。
2008年度は「崖の上のポニョ」の公開の年です。
スタッフ一同一丸となって完成を目指して頑張っていきたいと思います。
 
さて、本日は仕事初めでもあり、宮崎監督の誕生日でもあるという事で(?)、ここ小金井では初雪が舞った寒さの中にもかかわらず、毎年恒例の餅つき大会が行なわれました。今年もポスプロ班、古城さんから蒸し加減、餅の返し方などの絶妙なアドバイスを受けながら各部署毎についていきました。
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「1回につくもち米の量がかなり多かった為、つくのがかなりしんどくパワーと体力が求められました・・・」
 
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「67回目の誕生日を迎えた宮崎監督も参加。NHKのカメラがしっかりと密着しています」
 
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「無事完成!つきあがったばかりのお餅!」
 
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「見よ!驚異のネバリを!!」

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「トッピングに醤油、黄な粉、餡子、大根おろし、ゴマなどを用意。
食べるより丸めろという感じですが、今年もつかずにおにぎりにした塩むすびも登場、各部署でおいしく頂きました。」
 
 
1月7日(月)
本日、待望の「ポニョ」の絵コンテが完成!!!!
トータル・カット数は1138カット!
この日は監督以下、メインスタッフは絵コンテの内容について夜遅くまで盛り上がっていた模様、全スタッフが絵コンテの完成を待ちわびていたのが伺えます。
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「絵コンテA・B・C・D・終章パート。表紙を見せられないのが残念です」

ところで、喜んでいられるのもつかの間。制作部はようやくお尻が決まったのでそれに合わせたスケジュールの調整をしたりと、ここからがある意味のスタート。これから公開に向けて映像は勿論、音響・効果についてもこれからが正念場。気を引き締めなおさなければいけないと感じる制作部なのである。
 
休み明けは、お菓子で溢れかえる広報部。今年も、ご覧のように、年末年始休みで田舎に帰って買ってきたお菓子でテーブルは一杯。食べ物には事欠かない広報部なのだが、2週間後にせまる健康診断という言葉だけが、心に影を落とすのであった。
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「おや、あの白いお菓子の姿も見えますね。久々に食べるそりのお菓子は大変美味しかったです」 
 
 
1月8日(火)
「ポニョ」のトータル・カット数が固まった事で、スケジュールの話を本格的に始める制作陣!
今日も原画の振り分けは勿論の事、動画の増員のスケジュールの整理、カッティングの準備など、個々人が資料の作成に追われる事が多くなってきました。終章パートの絵コンテの内容を読むと、最後の最後まで大変なカットが続く為、采配を上手く考えて行きたいところ。これからが制作部のスケジュールとの戦いが始まるんだなと、昨日に引き続き気を引き締められる思いの1日でありました。
 
 
1月9日(水)
早朝、出社するやいなや制作の所に来た監督!
嫌な予感は的中するモノ。監督の口からは一昨日出した絵コンテをやりなおしたいの一言が...!
修正を加えてどのようにエンディングを迎えるのか、期待と不安で一杯な制作スタッフなのである。
 
 
1月10日(木)
今日は撮済みカットの整理をする。現在、撮影済みは663カット!
まだ全体の約半分のカットしか上がっていない状況だが、倉庫の棚は既にパンパンになっている。枚数の多いカットが冒頭にかなり集中している為、500カットを整理した所で場所が無くなってしまい、急遽、場所の確保に奔走する制作部。
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「この1ブースで500カット分なのです!」

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「入りきらなかった残り100カット分。一番上段に乗っているのも「ポニョ」の1カットなのです!」

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「冒頭のカットは、この分厚さになっています。恐るべきポニョ・・・」
 
ところで、鏡開きを明日に備えた3スタでは、一日早いのだけれど、お汁粉の制作に取り掛かる。明日が、3スタのレイアウト替えなので、一日前倒しとなった次第。ご覧のように、お持ちをフライパンで焼いて、大なべに足してゆく。出来合いの小豆缶に塩をパッパッと振って絶妙な甘さに仕上げるのだ。小豆が死ぬほど好きな海外事業局の武田部長は、声を掛けた途端に現われたのだが、まだ餅が煮えてないということを知ると、物凄く落ち込んだ様子で、すごすごと引き返してゆくのであった。
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「おもちがたくさんですね。お鏡がベースなので丸餅です」
 
 
1月11日(金)
一昨日、監督が一部コンテの変更作業を行なうために引き上げた絵コンテが再び上がってくる。これで本当に絵コンテの完成となりました。
内容も、大きい変更では無かったので一安心の制作部スタッフ。
絵コンテがひと段落ついた監督、これからはチェックに専念する事ができるので、席にいる時間が多くなり、メインは勿論、作画ブース全体の気が引き締まります。作画部の更なる能率アップが期待できそうである。
 
昨日も書いたとおり、3スタ2階のレイアウト替えが行なわれる。机の配置を替え、棚を上に積んでスペースを作る目的なのだ。2月から、人員が増加するため、思い切った配置換えとなった次第。ご覧のように、スペースは空いたのだが、ぎゅうぎゅうに寄せられた机たちは、結構密集してしまって窮屈そう。それを見て、誰かは「まるで会社みたい」と感想を口にしたとか。じゃあ、今までは一体...。
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「やっとスペースが出来ました」
 
 
1月12日(土)
現在原画・作監は祝日休み返上で作業をしています。1月の末から社内動画も祝日休み返上での作業をお願いし更なるペースアップを図る為に、社内動画マン、一人一人との面接を行なう制作の慎太郎と三吉!
改めてスケジュールを見直した所、このペースでは当然間に合わない状況・・・。作監のペースも上がってきているので、動画の方も本腰を入れたペースアップを図らなければなりません。
結果、つくづく優秀な動画マンに恵まれているなと思うのは、皆さん、休みの返上に関してはすんなり受け入れてくれたので一安心。まだまだ、ペースアップの方も期待できそうなので、少しずつ面接の成果が出てくれると嬉しいと感じる2人なのであった。
 
 
1月15日(火)
宮崎監督・鈴木プロデューサー・制作部で初号までの最終スケジュール案のMTGを行なう。絵コンテが上がり全体量がはっきりとした為、今まで水面下で調整をしていたスケジュールを暫定から確定にする必要があるからだ。三者三様の意見や注文が出たが、何とか最終スケジュールはほぼ固まった。これを元に制作部は追い込み目標、増員などの調整を行なう。いよいよ追い込みも最終盤、厳冬に耐えて夏の公開をスタッフ全員が目指しています。
 
ジブリには珍しい3連休明けの今日、広報部のうっきゃの誕生日を2日遅れでお祝いする。ローソクは3本。まだまだ若いですね。これからも頼みマス。ところで、なんだかいつも甘いものを食べている3スタなのだが、いよいよ来週は健康診断なので、そろそろセーブモードに入ったほうが良いのではという声も聞こえ始める。毎年のことなので、これもひとつの季節の風物詩か。
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「とはいえ、おいしそうなケーキです!」
 
 
1月16日(水)
朝、メインスタッフのブースに行くと、監督の字で絵コンテには無い1シーンの説明が箇条書きされている一枚の紙を見つける。作画監督の近藤さんに、これは何かと尋ねると、どうやらメインスタッフに説明する為に書いた裏設定らしい。絵コンテの追加ではないと安心したが、最後に近藤さんが「でも『これどこかに入れられないかな?』って言っていたけどね」と一言。・・・それを聞いて、すぐにコピーをとり内容を熟読する制作部であった。
 
夜遅くなって、駅前のエフエフまでラーメンを食べに行って外に出ると、外は、雪。ここ小金井では、今年に入って2回目の雪だ。道理で寒いはず。暖冬模様だった今年も、ここにきてぐっと冷え込んできた今日この頃。やたらと、熱々のラーメンが旨い。ただ、昨日も書いたように、来週は健康診断...。
 
 
1月17日(木)
先週から作画打ち合わせが毎日の様に続いている。監督は絵コンテが終わってから作打ちを終える度に、「打ち合わせは残り○○カット」と呟いている。その表情は、先が見えてきた安堵感と終わりが見えてきた寂しさが入り混じった複雑な表情をしている。
 
 
1月18日(金)
朝から、東宝アドの土屋くんと2月から広報部に入る○○さんとともに、記者会見の下見と打ち合わせをする。2月1日に、久しぶりにジブリの第一スタジオで開かれる記者会見(「千と千尋の神隠し」のアカデミー賞受賞以来なのだ)なのだが、とても狭いので、いろいろ苦心する。ただ、土屋くんはジブリとの付き合いも長く、なんでもわかっているベテランなので、彼に任せておけば、とても安心なのだが...。よろしく、お願いします。
 
 
1月19日(土)
「ポニョ」のスタッフクレジット(映画の最後に出る、スタッフロールの事)の出し方のMTGを行なう。今回、監督の要望もあり従来とは少し趣きを変えたものになる予定だ。「ポニョ」の作品イメージを崩さぬように、温かく、楽しげなクレジットを考えている。最後まで「ポニョ」の余韻を楽しめる様なクレジットになればと試行錯誤している。
 
ジブリのアパレルの最終バーゲンがバーで開催される。年末に大量に買って、もうお腹一杯だったはずなのだが、除いてみるとあまりの安さと、春物が新登場だったこともあり、つい一枚、二枚と手を出してしまう不思議。気がつくと5-6千円を使ってしまう商品部マジック。大量にあった商品も、みるみるはけていったのでした。
 
先週末にレイアウト替えを行なった第3スタジオ2階の制作業務と広報。鈴木さんからダメ出しを食らい、再びレイアウト替えと掃除を行なう。スチール棚、2本分の書類を捨てたり倉庫に持っていったりして、結果としては、とてもスッキリした感じになる。ただ、人も少ない土曜日で、夜中の11時近くまでかかり、かなり疲れたのは事実。ここでも、今年から広報部に異動になった新人、“キレイ好きの”小見ちゃんが大活躍なのであった。大量の書類を破って捨て破って捨て...。夜中まで、本当にお疲れ様でした。
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「鈴木さんのダメ出し。わかっちゃいるけれど...」

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「これでも、ずいぶんキレイにしたのです...(涙)」
 
 
1月21日(月)
只今、ジブリでは夏公開に向けて「ポニョ」制作の追い込み真最中ですが、そんな厳しい冬のような社内にも、一足早い春がやってきました☆
誰もが、それを眺めるたびに「うわぁ~春だね♪♪」という声を上げ、ホッと一息ついているようです(笑)
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「ピンクのチューリップが、とても愛らしいです」
 
 
1月22日(火)
やってきました!今日は、毎年恒例の健康診断の日です。
午前受診の方は、前日の午後9時以降は、一切食べ物(水も含む)を口にしてはならないという結構厳しい?規則を守らないといけません。
ここのところ、運動不足をひしひしと感じるため、毎年、朝から憂鬱でたまりません。
しかし中には、変な病気が見つかってくれないかなぁ。。。と現実逃避をしたいのか(苦笑)
そんなことを洩らすスタッフもいたり・・・(健康が一番ですよ!)
さぁ、今年も心身共に元気なままで乗り切っていきましょう◎
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「胸部X線撮影車に並ぶスタッフ」
 
 
1月23日(水)
今日は朝から雪が降り、ジブリの駐車場も真っ白になりました。
今までにも何度か、天気予報では雪に警戒する予報を出してはいましたが、実際にはなかなか降ってはくれず、
『今年の冬は雪を見られない年になるのかなぁ。。。』と思っていました。
そんな想いは一気に消し去られる日となりました。
また、通勤するサラリーマンや学生さんらの雪を踏む音を聴きくと、寒さもどこかへ吹っ飛び、久々に見る雪との対面に感動してしまいました。
それにしても、木々に積もった雪が甘い粉砂糖に見えるのは、私だけでしょうか?
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「こういうのを“アイシング”というのでしたっけ?」
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「滑りやすい3スタの入り口にはワラが敷かれています。どこから入手したのかなあ」
 
 
1月24日(木)
美術部の勢いが止まりません!
原画のグラフをとっくに追い越して、急上昇中です。
いつもは、こんな状況にはならないとのことで・・・これは、とても珍しい光景なんだそうです!
今回の背景は、ジブリ日誌で何度も取り上げられていることとは思いますが、本当に、柔らかくて温かい世界が広がっています。
それなのに、海の潮風や土の匂いなどが香ってくるような、そんな背景です。
ハウルやゲドとは、またひと味違う世界が広がっています。
どうぞ、公開まで楽しみに待っていて下さい◎
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「緑が美術、赤が原画、そしてそれを追うように紫の作監と青の動画が伸びています」
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「美監の吉田さんと、作監補の高坂さん!まるで兄弟のようなお二人!
佇まいまで似ているような、いないような・・」
 
このごろ、お昼に3スタの前に植わっている夏ミカン(?)をいただいているのだが、これが滅法すっぱい!最近では、なかなかこのようにすっぱいミカンにはお目にかかれないのだが、2-3個食べると正直しんどい。そこで、今日は、広報の新人、小見ちゃんが持ってきたチョコムースをのせて食べてみる。絵面はあまり美しくなかったのだが、食べてみると、「ウン、いける」「ありなんじゃない?」と好意的な意見が多かった。そしてあっという間に、美味しくいただけたのでした。小見ちゃん、本当にご馳走様でした。
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1月25日(金)
毎週金曜日といえば『HABUの日』でしたが、
ポニョが追い込み中のため、ベルの練習日を1ヶ月1回に変更しました。
おまけに、ミュージックベルから念願のハンドベルに変わったことにより、
一気にベルの重さが変わり、音の出し方も一からやり直すことになりました。
練習時間1時間のうちの45分間が、音出し練習になってしまっている状態で・・・
そのため、いつまでたっても新しい曲を仕上げることが出来そうにありません(苦笑)
それでも、部員たちはハンドベルの音色の美しさに、ホレボレするのでした☆
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「毎回、ベルを練習するたびに磨いて大事にしております♪」
 
さて、今年もジブリスキー部は恒例の合宿に出発。就業時間が終わって、そのまま車で東北方面を目指す。とにかく、先を急ぐのは、上河内SAの「餃子広場」の営業が21時までだからなのだ。休憩もとらず一目散で目指したおかげで、全員、無事、閉店30分前に到着し、全5種類の餃子を堪能することができたのでした。(本当は、ビールが飲みたかったけれど、おあずけだったのはいうまでもない。)
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「財力にモノいわせて、餃子ざんまい!?(5人で、1400円でしたが)」
 
 
1月26日(土)
今日は、動画担当のTさんが以前お世話になっていたという馬の調教師さんから、大量の「ラム肉と豚肉」をいただきました!【驚】
早速、作画スタッフ皆で、野菜炒めにして食べました!!
とても美味しくて、みんな大満足でした!!!
本当にありがとうございました☆
これで、作画スタッフの身体にパワーがみなぎって、
仕事もガンガン進むことでしょう◎と、制作部は期待しております(笑)
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「じゃじゃじゃぁーん!スタミナ満点◎」
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「制作部伊藤さんお手製の特製スープも振舞われました!沢山の行列です☆」
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「たっぷりと野菜も用意して栄養面も考えました!」
 
ところで、羽鳥湖まで合宿に出かけたジブリスキー部の面々。雪質は最高ながら、ちょっと天気は思わしくなく、雪の中でのスキー合宿。部長代行の海外事業部の武田さんは、「わたしが雨女だから仕方がないのよ!」 といってたのだが、確かに武田さんが休憩すると晴れ間が広がってきて、ゲレンデに出ると雪になるような...。雪山全体を支配する、ものすごいパワーの持ち主である。
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「ゲレンデに立つスキー部の面々。ギョーザパワーで元気です。」
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「定宿メリーキングスに帰って食事を待つスキー部の面々。もう、ヘロヘロです。」 
 
 
1月27日(日)
スキー合宿3日目。前日と打って変わって快晴に。ただ、物凄く風が強くなって、顔がピリピリするくらい寒い。よって、完全防備のいでたちは、まるで、“腐海に生きるもの”か“アバロン”か。寒さに耐えた部員たちは、大きな事故もなく全員無事で合宿を遂行し、たくさんのお土産を持って、夕方には東京に戻ったのでした。さあ、明日から仕事です。頭と身体を切り替えねば...。
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「ひょっとしたら、テロリストの集団に見える?」
 
 

1月28日(月)
「ポニョ」のここまでの数字

レイアウトUP・・1032cut
原画UP・・・・・868cut
作監UP・・・・・779cut
動画UP・・・・・746cut
美術UP・・・・・888cut
仕上UP・・・・・708cut
撮影UP・・・・・698cut

原画を抜いて美術が好調なペースで作業が進んでいます。ここまで美術が順調なのは珍しく、心配なのは手空きの心配だけです。ここまで順調だと、今後とりかえしの付かない事でもおきるのでは無いかと、なんだか心配になるのです。
 
 
1月29日(火)
現在、制作のサンキチと慎太郎は暇な時間を見つけては地図の作成を行なっている。というのは、ジブリと付き合いのある会社やスタジオの場所に、誰が見ても目的地までに行けるようにと、今後の為に作る事になったからなのだ。
これは元実写の制作に属していた伊藤さん曰く、実写映画の制作部には必須の能力らしい。必要な情報だけを地図として現わすのは意外に難しく、いつも動画でお世話になっているスタジオへの道順など、目印など意外に覚えているようで覚えていないものなんだなと痛感させられた2人なのであった。
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「このファイルを各スタジオへの地図で一杯にする予定!」
 
 
1月30日(水)
今日は「ポニョ」の音楽MTGが行われる。音楽MTGとは完成したコンテを元に各シーンで使う音楽をどんな音楽にするかなど、音楽のラインを決める重要なMTG!ここで初めてロール分けが決まるので、制作部はこのMTGの日を心から待ち詫びていました。早速、この日確定したロール分けに従って、最終的なカッティングに向けてのスケジュール調整を行なう制作部の面々なのであった。
 
 
1月31日(木)
今週中から新たに動画の増員を行ないたいと考えているのだが、週末に動画出し予定が集中している為に、なかなか増員に踏み込めない制作陣。作画監督の近藤さんはレイアウト作業も進めなければならない状況です・・・。なんとか手空きだけは作らないように、作監を出して貰わなければと感じる制作部なのである。
 
明日に備えて記者会見の準備をしている広報スタッフほか。夜の8時から机を片付けて、椅子を並べ、PAを設置する。案外、手伝ってくれる人が残っていなくて、広報の小見ちゃんやPD室のまゆちゃんにも力仕事をしてもらう。こんな若い女性に机を運ばせるなんてと思ったのだが、みんな、意外と力があって頼もしい限りだった。(ふたりとも、ありがとう!)PAセットがあまりに重くて、運搬に使ったプレマシーの荷室が、バリバリと何かが割れるような音がしていたのがちょっと気がかりだったのだが...。
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「これが、そのPAのアンプです。渡辺さんが調整中です」
 
 
というわけで、2008年の1月も“アッ”という間に終わってしまいました。突然の社長の交替など、話題に事欠かないジブリですが、来月は、果たして何が起こるのやら。ただ、映画の制作はなんとか順調みたいですが...。