「ジブリだより」2026年4月号

 宮﨑駿監督が手がけた「パノラマボックス」23点のお披露目会が、3月17日(火)、スタジオジブリで行われました(会の詳細については、本号のレポートをご覧ください)。「パノラマボックス」と聞くと、三鷹の森ジブリ美術館の展示物を思い出す方も多いかもしれません。木箱のなかに、何枚ものガラス板に描かれた絵が奥行き方向に重ねられ、のぞき窓から立体感あふれる光景を楽しめる│そんな仕掛けの絵箱です。しかし、今回発表されたパノラマボックスは、美術館のものとは異なりガラス板は使わず、すべて紙で作っています。紙に描いた絵を切り抜いて幾層にも重ねた空間は、見る角度を変えるたびに、新しい景色が見えてきます。描かれている題材は「風の谷のナウシカ」から「君たちはどう生きるか」まで、宮﨑監督の作品にちなんだもの。細部まで描きこまれた絵には思わず見入ってしまいます。さらに、映画とは別の新しい世界を描いたパノラマボックスも制作中。これらの作品は、7月8日(水)からジブリパーク内の「ジブリの大倉庫」で展示される予定です。現在制作中の作品を含めると全部で31点。ぜひ全作品をジブリパークでお楽しみください。

 また3月5日(木)には、スタジオジブリ関連の新しい展覧会が発表されました。公園施設であるジブリパークの魅力をぎゅっと凝縮した、その名も「ジブリパーク展」です。メインビジュアルは真っ赤な背景に金色のインコマンのトロフィー、そして「来てみなけりゃ、わからない。」というコピーが組み合わされた印象的なデザインで、「これは何のポスターだろう?」と思った方もいるかもしれません。アニメーションの制作資料の展示だけでなく、実際に〝みて、さわって、まわって楽しい〞体験型の内容が特徴の本展覧会は、7月18日(土)から、大阪南港ATCギャラリーで開催予定です。

 続いて、旧作の上映についてです。昨年の「もののけ姫」に続き、「魔女の宅急便」が3月13日(金)から北米のIMAXシアターで上映されました。さらに4月21日(火)からは「耳をすませば」、5月19日(火)からは「借りぐらしのアリエッティ」が、北米でのIMAX上映を予定しています。いずれも公開当時とは趣の異なる新しいポスターが制作されており、旧作のビジュアルを知るファンには新鮮に映ることでしょう。そして日本テレビの金曜ロードショーでは、5月に2週連続でジブリ作品が放映されます。1日(金)は「耳をすませば」、8日(金)は「魔女の宅急便」。偶然の並びですが、ゴールデンウィーク期間でもあるので、お休みの方にはゆったりと楽しめる良い機会になりそうです。