「野中くん発 ジブリだより」2019年4月号

 4月20日(土)、「鈴木敏夫とジブリ展」が神田明神 文化交流館「EDOCCO」内 神田明神ホールでスタートします。東京でスタジオジブリの展覧会が開かれるのは、2016年夏に六本木ヒルズで開催された「ジブリの大博覧会」以来3年ぶりです。
 
 この展覧会、2017年に広島・筆の里工房で初めて開催され、翌年に名古屋、金沢と巡回し好評を博してきた「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」をバージョンアップしたもので、従来の展示をさらにジブリ色の濃い内容にリニューアル。これまでの展覧会名や最初の会場からうかがえるように、元々の企画内容は鈴木敏夫プロデューサーの書と、それが表現する言葉の世界が中心でした。今回、バージョンアップに合わせて、より内容に即した形に展覧会の名称も変更されたわけです。鈴木プロデューサーが高畑勲監督、宮崎駿監督と出会って40年。作品の世界観をより多くの人達に伝えるため、鈴木プロデューサーはその本質を言葉にし、文字を書いてきました。会場で、それらの言葉と独特の書に触れることで、多くの人がジブリ作品の様々な場面を思い出し、作品の世界観を蘇らせるでしょう。多数の資料や書画によってジブリの歴史と未来が分かり、また、鈴木さんというユニークな人物がどのようにして生まれたのか、どういう人なのかの一端を知ることも出来る、とても中身の濃い展覧会です。こう書くとなんだか随分真面目な展覧会に思えるかもしれませんがさにあらず。具体的には書けませんがユーモアあふれる仕掛けが今回は色々追加されていて、とても楽しい気分で会場を後にすることが出来るはずです。また、会場の神田明神とコラボレーションした、和の雰囲気あふれるオリジナルグッズも各種登場。会期は5月12日(日)まで。詳しくは公式サイトをご覧下さい。https://ghibli-suzuki.com
 
 さて、高畑勲監督が亡くなって早いもので 1 年が経ちました。東京国立近代美術館は今年の7月2日(火)から10月6日(日)まで、「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」を開催します。詳しくはいずれまたお伝えしますが、前売券が4月23日(火)から発売予定ですのでどうか宜しく。
 
最後になりましたが、福岡市博物館で開催中の「ジブリの大博覧会」福岡展、大変多くの方に観て頂いており、新展示も大好評とのことで有難いことです。 6月23日(日)までですのでこちらもどうぞ宜しく。