「野中くん発 ジブリだより」7月号

 夏の季節がやってきました。この夏も各地でジブリ関係の展覧会が開催されます。まず「ジブリの大博覧会」が7月7日(金)から大分県立美術館で始まっています。大分でジブリの展覧会が開催されるのは初めて。「ジブリの大博覧会」は愛知、新潟、東京、長崎と巡回し好評を博してきましたが、途中から「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」のパートが加わり、そこがさらにパワーアップして今の展示内容になっています。次に長崎県美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」が7月15日(土)からスタート。アニメーションの画面作りの要と言えるレイアウトを約1300点展示していて見応え十分のこの展覧会、長崎では「長崎ジブリイヤー」として、6月まで開催していた「ジブリの大博覧会」からの連続開催となります。また、秋田県の大仙市大曲交流センターでは「第二楽章 男鹿和雄展」をやはり7月15日(土)から開催。背景美術の第一人者男鹿さんが吉永小百合さんとコラボレーションし、平和への願いを込めて描いた絵の数々を男鹿さんの出身地秋田で展示します。貴重な機会ですのでぜひどうぞ。地元と言えば、愛媛県新居浜市のあかがねミュージアムでは7月8日(土)より「近藤勝也展」を開催中。「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」等の作画監督として力を発揮してきた勝也くんですが、新居浜出身ということで当地での展覧会開催となりました。幅広い展示内容でこれまた見応えがあります。他にも、福島さくら遊学舎で6月から開催中の「近藤喜文展」も、8月末までやっていますので、夏の間に福島に行かれる方はぜひお立ち寄り下さい。

 さて、スタジオジブリでは6月から7月にかけて社内で引越しがありました。宮崎駿監督の新作長編制作のために、いくつかの部署の場所を変更したのです。ここ2年程、第1スタジオの2階には事務系の部門が置かれていましたが、ここが制作部門に戻り、我々事務系部門は以前と同様に第5・第3スタジオに移りました。徐々に新作制作の体制が整いつつありますが、そのために実施中の新人募集もいよいよ締切が近づいています。動画と背景美術で若干名を募集中ですので、その気がある方は至急ジブリのホームページをご覧下さい。応募書類は7月20日(木)必着です。

 最後になりましたが、金曜ロードSHOW!では7月14日(金)に米林宏昌監督作品「思い出のマーニー」を放送します。こちらもどうぞ宜しく。