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2006年7月31日

番外編1 いま、韓国に来ています

これで監督日誌を終わらせていただきます、
と書いた、その舌の根も乾かないうちに、
こうして監督日誌を書いています。

「ル=グウィンさんにお会いして、
その結果が出るまでは報告の義務がある」
と鈴木プロデューサーに言われ、
なるほど、と思ったのです。

今、韓国はソウルに来ています。
目的は、制作に協力してくださったDR MOVIEへのお礼と、
韓国の配給元である大元C&Aへのご挨拶、
そして、韓国での公開(8月10日)を前にした取材です。
今回は、私と鈴木さんに加え、メインスタッフの面々も一緒です。

出発は羽田からだったのですが、
フライトの2時間前に集合、ということで
眠い目をこすりながら家を出たのは朝の5時過ぎでした・・・。

けれど、久しぶりの夏の早朝の空は、
薄い水色にピンクが混ざって、なんともきれいな色でした。
そういえばゲドの制作中は、背景美術のこともあって
空ばっかり見ていたのに、このところは、
長梅雨だったこともあって、空を見ていませんでした。

お昼前に金浦空港に到着しました。
韓国は初めての訪問です。

街中を歩くことはできなかったのですが、
自動車の流れを見ていると、
どこかイタリアのローマを思い出しました。
ものすごくアグレッシブだけど、
秩序が取れているという印象が似ているのです。

昔、ローマでレンタカーを借りたとき、
行きたい方向になかなか行けなくて、
街から出るのに1時間もぐるぐるまわったことを思い出します。

空港からは
DR MOVIEのジョンさんの案内でホテルにチェックイン。
その後、試写が行われる
ソウルアニメーションセンターに向かいました。

この試写はDR MOVIEのスタッフ向けに
御礼として行われたものでしたが、
それでも、ものすごく緊張してしまいました。

日本で公開が始まったばかりなのに、
もう異なる文化を持つ韓国の人たちが観る、
いったどんなふうに観てくれるんだろう?
と考えると、自分の中でまったく整理がつかなかったのです。

結局、試写の間中、近くの喫茶店でお茶を飲んで
終映を待っていました。

結果はというと、
ごめんなさい、まだ整理ができていないので、
これは後日書こうと思います。

夕食は大元C&Aのジョン会長さん、
DR MOVIEのジョンさん他とご一緒しました。

韓国の宮廷料理とのことで、とても美味しく頂きました。
案の定、食べ過ぎて、お腹がパンパン、
この一週間、節制していた鈴木さんの努力も水の泡です。

明日は朝から、終日取材と舞台挨拶です。
韓国のメディアの人たちからどういう質問をされるのか、
かなり緊張しています。

ちなみにメインスタッフ一行は
DR MOVIEを訪問し、その後はフリー。
うらやましいかぎりです。

当たり前ですが、せっかくソウルに来ても、
私と鈴木さんは観光どころではないのです。