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2006年5月10日

第八十六回 最後のカッティング

いよいよ今日と明後日が最後のカッティングです。

今の段階で、原画と作画監督、
そして美術は作業が終わりましたが、
まだ動画、仕上げ、CG、撮影は作業中です。

最後のカッティングに間に合わせるべく、
それぞれの部署のスタッフが猛烈に頑張ってくれていて、
当初の制作部の見込みでは、最終のロール5・6は、
完成した映像が5割くらいで状態でカッティングに臨むはずが、
なんと、すでに約8割が完成しています。
これは初体験の私にとって、本当にありがたいことです。

原画撮影、作監撮影、動画撮影の状態でカッティングを行うことも
可能なことは可能なのですが、
特に原画撮影、作監撮影の場合は、どうしても
最終的なカットの微妙な繋がりを決めるのが難しくなります。
そこは、編集を担当する瀬山さんの長年の経験と勘が頼りです。

とはいえ、カッティングの最終的な責任は私にあり、
たくさんのスタッフの頑張りに報いるためにも、
ここで、映像が完成していないことを理由に
私がカッティングに失敗することは許されません。
今までにも増して、
緊張が高まっているのが自分でも良くわかります。