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2006年4月18日

第七十三回 光と闇のこと

当たり前のことですが、
光がなければ真っ暗で何も見えません。
光があってこそ色が生まれ、物が見えてきます。

キャラクターの色は背景との関係によって決まってきます。
つまり、暗い場面だからといって、
そのまま背景を暗く暗く描いてしまうと、
キャラクターも暗くしずんでしまい、
本当に真っ暗で訳がわからない画面になってしまいます。
一方で、暗くても物をよく見せようとして
白っぽくうすぼんやりと背景を描くと
今度はキャラクターは色を失って、画面全体が白っぽく
まるで粉を吹いたようになってしまいます。
色指定の保田さんが言う「粉っぽい」画面です。

もちろん、わざと画面を真っ暗にしたり、
粉っぽくしたりする場合もあるでしょうが、
今回それは求めるところではありません。
ですから、微弱であっても何かしらの光源を作っておいたり、
青系の色を使って暗く見せるといった工夫が必要になるわけです。

こうした色に関する問題の難しさを、
この間ずっと痛感させられています。
なにしろ、私が描いたコンテにはしょっちゅう夜のシーンがあり、
後半の1/3はほとんどが夜なのです。
そんなわけで、この時期になっても美術監督の武重さんと一緒に、
あれこれ考える日々が続いています。