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2006年1月10日

第十四回 NHK荒川君となよちん

いまジブリには、鈴木プロデューサーを扱った
「プロフェッショナル」という番組制作のため、
NHKの取材クルーが連日のように入っています。

クルーの構成はディレクター、カメラマン、音声さんの三人で、
28才のディレクター荒川君をはじめ、みんな若い。

一方、取材を受ける鈴木さんの下には岸本、
通称「なよちん」というものが補佐として働いています。
彼が30才。

面白いのが、鈴木さんの荒川君への対し方です。
ミーティングの書記から、事務所の引越し作業まで、
なよと同じように接しているのです。
こいつは会社の部下だとか、こいつは取材者だとかという差をつけない。

そんなわけで、荒川君もだんだんなよとシンクロしてきて、
なよが鈴木さんに怒られ部屋から出てくると、
それを撮っていた荒川君も大真面目に
「いやー、今日もとても勉強になりました」といった具合。

彼らに限らず、鈴木さんは若い人たちと仕事をするのを、
とても楽しんでいるようです。
やる気はあるけど空回りばかりで、ドジはするし使えないなあ、
と思いながらも教えつつ、叱りつつ……。

日々愉快そうに荒川君たちの取材に応じていますが、
とはいえ、人を煙に巻くのが大好きな鈴木さんのこと。
取材は、はたして荒川君の意図どおりに進んでいるのかどうか……

しかし、荒川君もさるもの、
「たとえ1分でも、鈴木さんの生の姿を撮れれば、僕の勝ちです。
その自信はあります」と豪語しています。

放送日は、追ってお伝えいたしますが、
番組では、映画『ゲド戦記』制作風景も垣間見られるかもしれません。
どうぞ、ご期待ください!