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「ゲド戦記」制作日誌
2006年4月 8日
フライ，ウシコ，フライ
今日は昼過ぎから、花曇りのにわか雨。
と思ったら、今はカラッと晴れて、雲もまばらな蒼空が広がっています。
あまりに天気が良いので、お昼はゴロウ監督と美術監督の武重さんと、牛丼を食べに出かけました（笑）
それでも、僕らが出社する９時～１０時半ぐらいは、まだまだヒンヤリとしていて、寒がりのウシコ（♀）たちにとっては、つらい時間帯です。
そんなネコスタッフたちの憩いの場が、出社したての車のボンネット。
まだエンジンがあたたまっているボンネットは、彼女たちにとって、コタツに匹敵するヌクヌクポイント……なのです。
せっかくの新車に「ガリッ」と爪痕を付けられて、涙をのんだスタッフは数知れず。
そんなウシコたちのおイタも気にせず、あたたかく見守るのが、我らが撮影監督（映像演出）の奥井さん。
昨日、撮影部の藪田さんが、貴重な瞬間をとらえました。
『奥井さん「飛ぶかな……？」』
『飛んだ！』
「ゲド戦記」の制作現場も、ウシコに負けじと日々飛躍中。
昨日は金曜日恒例のラッシュ上映が行われ、完成映像は、７７６カット（全体の約６３％）となりました。来週前半には、Ｒ３－４のカッティングに間に合わせるための、臨時ラッシュ上映が行われる予定です。
監督日誌がお休みがちなので、僕から報告しておくと、ゴロウ監督も大忙しです。
残り少なくなってきた原画チェック、背景チェックに、キャラクターの色を決める色彩設計チェック。ＣＧのシミュレーションチェックも待っています。
昨日、一昨日は、日中、スタジオでの作業に忙殺された後、音楽関連の打ち合わせの為、鞄を抱えて都内へ向かい、戻ってきたのは夜遅く。
今はメインスタッフの席で、書き物をしています。
とても、プリングルズをつまみ食いしているヒマなんてございません（笑）
４月も、残りあと３週。
気を引き締めて、追い込みを乗り切ります！
『スケジュール表を見据える制作部・渡辺さん（右）と伊藤くん（左）の背中』
