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2006年2月16日

第三十六回 「ヤマケイ」ときどき「岳人」

ちょっと立て込んでいて、
この日誌の更新がだいぶ滞ってしまいました。
「毎日」と銘打っておきながら、失礼いたしました。

閑話休題。
最近見ておもしろかったのが、
井上靖の山岳小説「氷壁」を原作にしたNHKの同名ドラマ。

私は高校で山岳部に入り、
ジブリ美術館の設立にかかわる30歳くらいまで、
よく山に登っていました。

高校生の頃は山岳小説を読みふけり、
『氷壁』も読んだのですが、
こちらは社会派ドラマの側面が強かったので、
当時は、山登りそのもののドラマを描いている
新田次郎の作品ほうが好きでした。

とはいうものの、
たまたまドラマ「氷壁」のエンディングで
世界最難関のK2の空撮が映し出され、
すっかり登山心を刺激されてしまいました。

そんなわけで、さっそく書店で雑誌「山と渓谷」、
通称「ヤマケイ」を立ち読みしてみました。
ところが、すっかり中高年向けの雑誌になっていてびっくり。

私が中学生、高校生のとき読んでいた「ヤマケイ」なら、
「雪山に行くなら、山スキー」といった感じだったのが、
今では「スノーシューズをはいて、楽しいトレッキング」といった具合です。

考えてみれば、
今時の若者には登山なんてはやらないのでしょう。

登山関係の雑誌にもいろいろあって、
「ヤマケイ」「岳人」「岩と雪」と難易度が高くなっていきます。
高校生のとき読んでいたのは、主に「ヤマケイ」ときどき「岳人」です。

「岩と雪」は、その名前からも感じられるように、
ザ・ハードといった感じで、海外遠征のレポートなども多く、
難易度の高いさまざまなルートを、
どう登ったのか、
どうやって新しいルートを開拓したのか、
などが詳しく説明されていて、
とても高校生の歯が立つ代物ではありませんでした。

しかし一方で、
中学生のころ「BE-PAL」が創刊され、
アメリカ的なトレッキングスタイルを日本に紹介しだしたのですが、
こちらは軟派な感じがして、あまり読みませんでした。

制作が終わったら、今年の夏は久しぶりに山に登ろうと思います。
もちろん、K2ではなく、せいぜい信州の北アルプスですが。