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2006年2月 3日

第三十回 聞こえないはずの声が……

実は昨日、半休をとってしまいました。
ここで休んでおかないと、いつまでたっても治りきらないと考え、
午前中は家で寝ていました。

先日、「ここで休むわけにはいかない」と書いておきながら、
面目のないことです。

2時半ごろ出社したら、原画の上がりと百瀬さんの描いたレイアウトで、
机の上に山ができていました。

山を横目に席に座ると、
すぐさま、撮影監督の奥井さんが待っていると呼ばれ、
戻ってくると、原画マンとの作画の打ち合わせに呼ばれ、
その次は、美術監督の武重さんに呼ばれ、
そして、仕上げ部に呼ばれ……

各部署のチェックが一段落してから、
やっとこさ、机の上の山の掘削を開始。
作画監督の山下さんと原画の上がりを15カットほどチェックし、
百瀬さんのレイアウトを10数枚チェックして、
ようやく、嵐のような一日が終わりました。

今日はラッシュ試写がありました。
ラッシュ試写とは、毎週金曜日に、スタッフ全員で、
まだ音の付いていない完成した映像をカットごとに見る作業です。

先週のラッシュのことを、書こう書こうと思いながら忘れていました。
ラッシュ試写は、画面の最終チェックでもあるので、
みんな緊張して見ているのですが、
先週のラッシュで、めずらしく笑いが起きました。

それは、オバちゃん二人がうわさ話をするシーンなのですが、
これがすごかった。

その動きを見ていると、セリフは付いていないのに
「ちょっと~、アンタ聞いたかい?」と声を潜めるおばちゃんの声が
聞こえてくるではありませんか!
「絵が動いて見えること、それ自体がおもしろい」という、
アニメーションの原点を見た気がしました。

まるで会話が聞こえてくるような芝居の原画を描いたのは、
大塚伸治さん。

大塚さん、ぜひ、もうひとつやっていただきたいシーンがあります。
どうぞ、よろしくお願いします!