**「もののけ姫」キャンペーン・伴田(ともだ)さんレポート**


97.7.7(月)岡山 広島
 9時30分、ホテルを出発。
 徳山さんとはここでお別れ。入れ替わりにスタジオジブリの米沢さんが合流する。
 岡山東宝にて合同取材。ディダラボッチ登場


じっと出番を待つディダラボッチ。このままの姿で30分。しかも出番は約1分。

 岡山テレビ「あいらぶYOU」、山陽放送テレビ「ハマイエてれび」の2本収録。
 伴田さんは昨日の焼肉が腹に残っていて、気分がすぐれない様子。更に公開前日のスケジュールにつき、問題が発生。伴田さんの苦悩の色が濃くなる。東宝関西の孫悟空こと豊田さん、日本テレビの奥田プロデューサーと鳩首会談するも名案出ず。


東宝関西の孫悟空こと豊田さん、右は鈴木さんが描いた豊田さんの似顔絵

 岡山から広島へ移動し、まずホテルへ。ここであの「映画興行師」、東宝関西興行の前田さんの出迎えをうける。本に書かれたそのままのイメージの人で、本当に心遣いが細やかな人との印象を受ける(米沢談)。見かけはやーさんみたいでこわい(伴田談)。


「映画興行師」の前田さんです

 「カレーが食べたい」という鈴木プロデューサーのリクエストでホテルの喫茶店へ入り、全員でカレーを注文。ここで出てきた薬味がなぜか大好評、らっきょうは大盛りでおかわりしたにもかかわらず、全部食べ尽くしてしまった。食後、駅前でパチンコ屋を探し歩いたが見つからず、しばし彷徨。街で「もみじ饅頭」の製造実演(但し機械)をじっとみていた監督は、機械からアンコが出ていないのを見て店に入り「アンコが入ってない種類もあるのですか」と店員に尋ねる。「あれは実演用で販売用ではないのでアンコが入っていない」とのこと。「もったいないじゃないか」と監督はぶつぶつ。


「もみじ饅頭」製造実演の前で
 中国新聞取材。
 広島テレビ「テレビ宣言」収録。
 広島宝塚劇場にて、舞台挨拶があるのだが時間が空いたので、「孫くん」以外の人はパチンコ屋へ向かう。(ちなみに「孫くん」は雨が降り出してきたため、全員の傘を買いに走る。下っ端ゆえの悲運。)米沢さんは生まれてはじめてのパチンコで、何が何だかわからないまま玉をはじいていたが、結果はよく当たるパチンコ屋で全員フィーバー。戻る時間になっても、鈴木プロデューサーはフィーバーが止まらず「先に行ってて」ということなので、他の人は鈴木プロデューサーを置いて、劇場に直行。


フィーバーする宮崎監督と伴田さん
 広島宝塚劇場にて舞台挨拶。
 そのまま劇場で広島テレビ「こちらマル○生活研究所」の収録。
 監督少々疲れ気味。お好み焼きでも食べに行こうと思っていたら、「ちょっと、まあちょっと」と前田さんに言われるまま、おすすめのお店に連れられて行ってしまった。広島の郷土料理を出してくれるお店で、新鮮な魚づくしで疲れも吹っ飛ぶ。前田さんは「わしはいつも食べてるからええんじゃ」と米沢さんに自分の分まで食べさせていた。でも、「いつも人に勧めていて、一体前田さんはいつ食べるんだろう」と鈴木プロデューサーは素朴な疑問を抱く。
 お店に向かう途中、ファンとおぼしきおじさんが「高畑監督、娘がファンなんです。サインください」と近づいてきた。宮崎監督はおもむろにサインした後、一言「僕は宮崎です」。
 その後、ホテルで解散。伴田さんは部屋で「孫くん」と関西支社の貝谷さんの3人でお酒を飲みながら夜のミーティングを開いたということでした。

次のページへ



はじめのページに戻る


「もののけ姫」トップページへ戻る