2007年02月

2月1日(木)
撮影部とCG部のスタッフ数人がイマジカ(IMAGICA)の見学に行く。映像演出の奥井さんは、当然、仕事上飽きるほどイマジカには行っているのだが、他のスタッフにしてみれば初号の時ぐらいで、しかも第一試写室とロビーぐらいしか知らないのだ。イマジカとジブリの付き合いは古く、数多くのジブリ作品のフィルムの現像をイマジカで行っている。もちろんジブリ作品だけではなく、洋画邦画問わず毎年数多くの作品のフィルムの現像を行なっており、皆さんも絶対イマジカで現像したフィルムで映画作品を見ているはず。さて、その見学だが奥井さんに感想を聞いたところ、とにかく社員食堂が素晴らしかったとのこと。ジブリにも社食があれば良いのにとしきりに言っていたのだとか。
 
ジブリの試写室で3DCG映画“ルネッサンス”という映画の試写が行なわれる。ジブリとも付き合いがあるトルネードフィルムの叶井俊太郎氏の計らいらしい。内容は、未来のパリを舞台にしたハードボイルドSFで、一言で言うと押井さんの映画がとにかく好きなんだなぁという作品。この夏公開らしいので、是非、あなたもその目で確かめて欲しい。「なんでタイトルが“ルネッサンス”というんですかね」という問いに「“イノセンス”に似た言葉だからじゃないですか?」とあっさり答えてしまう配給会社の人たちだったし。
 
 
2月2日(金)
制作の慎太郎が、今度の日曜日に青梅マラソンに出る。ジブリにはマラソン同好会、通称“ランラン倶楽部”があり、定期的に大会に参加している。実は青梅マラソンへの参加も今年で3回目になるのだとか。しかし、この青梅マラソンはいつも寒い時期なので参加希望者がとても少ないのが悩み。今回も希望者を募ったところ多くの部員が辞退したために、慎太郎へ白羽の矢が立ったというわけ。というのは聞こえが良いのだが、本当は制作の渡邊、伊藤が辞退したいがために、代わりに慎太郎を差し出したというのが真相らしい。そんな本人は不安を募らせていて、まだ20歳になったばかりなので体力はあるものの、過去に10キロ以上は走ったことがなく、大会が近づくにつれて笑顔が失われ、顔色が暗くなっている。「まあ、若いのだから大丈夫だよ。くれぐれも怪我はしないようね」、とまるで他人事のように励ます部長の渡邊さんにも精一杯の苦笑いを返すだけの慎太郎でした。
 
 
2月3日(土)
制作の若手、慎太郎と三吉に、ポストプロダクション及び映画フィルムに関する基礎知識を教えるために講習を行なう。講師の先生はポストプロダクション部の古城くん。普段はなかなか聞くこと出来ない映画制作の常識を丁寧に教えてもらいました。彼の口癖は、ものを頼んだ時に了解の返事の代わりに出る「高いよ!」。果たして本日の講習の値段はおいくら?
 
3スタのテレビアンテナにはBSが繋がっていない。よって、BS放送を録画したい時は、ポータブルのBSアンテナを使うことにしている。ただ、この機械の欠点は窓ガラスを通すと電波が弱くなるため、使用時には窓を開けなければならないこと。今日も、午後3時半からOAされる久石さんの番組を取ろうとして窓を開けたところ、ブワーッと物凄い風が吹いて、机の上の書類を巻き上げる惨事に。録画の前にまず片付けだ...。
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「これが広報部のAVセット全て。番組を逃さずチェック!?」
 
一方、海外での話題。
2月14日(水)の台湾での「ゲド戦記」公開に先駆け、吾朗監督一行がキャンペーンのため台湾に出発。キャンペーン初日の今日は、台湾ブックフェアに出席する。昨年は11万人が訪れたという大イベントで、この日のメインイベントは吾朗監督のトークショーとサイン会。トークショーにはあふれる程の人が集まり、みんな固唾を呑んで吾朗監督の話に聞き入っていた。
サイン会は、台湾でスタジオジブリの書籍を出版していただいている台湾東販のブースで行われ、「ゲド戦記」のフィルムコミックを購入してくれた先着150名のみが対象だったのだが、既にこの時点でブース周辺はまっすぐに歩けないほどの大混雑。。。
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「写真攻めにあう吾朗監督」PHOTO/台湾東販 HERE!雑誌提供
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「舞台から見るとこんな感じ!視線がちょっと怖い」

サイン会は初体験とあって多少緊張気味にも見えた吾朗監督だが、日本語で思いを伝えたり、かわいらしい手紙をくれたりとファンとのふれあいで徐々に緊張もほぐれていった様子だった。
 
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「150枚のサインを終えた後は、ブースのポスターにサイン」
 
 
2月4日(日)
台湾キャンペーン2日目は、一日中メディアの個別取材。夕方になるとやっと時間が空き、ホテル周辺をブラブラする吾朗監督たち。昨日に引き続き今日も晴天に恵まれ、20℃前後の気温で居心地がいい。今は旧正月の時期なので、通りがかった公園では凧揚げをする子供たちを多く見かけた。懐かしいな、と見ていると、見かけた凧のほとんどのデザインが日本のアニメーションのキャラクターであった・・・(苦笑)。
 
マラソン同好会(通称:Run乱倶楽部)の面々が青梅マラソンに参加する。天気に恵まれ見事なマラソン日和だったのだが、残念ながら全員が完走というわけにはいかず。この青梅マラソンはコースもさることながら、制限時間も厳しく、きちんと練習をしていないと完走できない大会なのだ。制作の慎太郎も若さに任せ練習もせずに参加したのだが、前半は快調だったものの後半から体が動かず20キロあたりで時間切れとなってしまう。それでもぶっつけで走ったのに20キロも走れたのはたいしたもの。完走したのは管理部の島宮局長、伊藤さん、美術部の武重さんの三人でした。歳の順から完走しているのが不思議。マラソンは若さだけではダメなことを痛感。奥が深いスポーツです。

 
2月5日(月) 
この日、DVDで発売する「イバーラード□□」の打ち合わせがコントロールルームで行なわれる。お昼の打ち合わせということで、お弁当つき。広報のNさんが車で運んだ“今半”のすき焼き弁当だ。こんな豪華なお昼は小金井ではなかなか食べられないので、舌鼓を打ちながら味わっていたのだった。さて、問題は、お弁当の容器の処理。ご覧のような立派な弁当箱に入っていたのだが、なんとこれが使い捨て。自宅だったら場所に困って捨ててしまうのだろうが、ここは会社ということで、次回の炊き出しにでも使おうと、大切に棚の奥にしまわれたのだった。はたして、次の出番はあるのか?
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「案外立派な弁当箱。釜飯の容器ほどではないが扱いに困ります」

いよいよ3日目となった台湾出張の話題。今日は「ゲド戦記」のプレミア上映まで時間があったため、せっかく旧正月に訪れたのだからということで、歳末市で賑わう迪化街へ繰り出す。月曜日にも関わらず通りはかなりの混雑で、漢方薬店やら乾物店が道いっぱいに立ち並び、お正月用品を求める多くの人手でごったがえしていた。これぞまさに台湾といった雰囲気。
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「歳末市で賑わう迪化街」
夕方にはプレミア上映の劇場に到着したのだが、劇場には数多くの「ゲド戦記」宣材が貼られており、中には5m×5mはあろうかという巨大なポスターまでも。チケット売り場にはプレミア上映チケットを求める50名ほどの列も出来ていて、いよいよ公開が近づいているという熱気を感じた。台湾の人々に「ゲド戦記」がどのように映るのか今から楽しみだ、と思う海外事業部、安野でした。
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「プレミア会場にて:吾朗監督、花束を贈呈した歌手のエイチェルさんとゲド」
PHOTO/台湾東販 HERE!雑誌提供


2月6日(火)
ジブリでは密かに納豆ブームが続いている。とはいっても別にダイエットや健康のためではなく、単に(制作渡邊が)好きだからなのだが・・・。今日は、納豆好きの間で本当においしいと評判の納豆を共同購入したものが届く。早速食べてみると、本当に美味い。何とも言えない甘みがあり、白米によく合うのである。これでは何杯もご飯を食べてしまいそう。ダイエットの大敵だな、本当に。
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「買いすぎ?賞味期限は短いのに」
 
最近、テレビでもたくさん紹介されている“出茶屋”の鶴巻さん。火曜日は、ここジブリの隣の「オリーブガーデン」で営業中。ただ、今日は、17度近く気温が上がり、すっかり春の陽気。冬の間は寒風吹きすさぶ中の「ちょっとした憩いの空間」だったこのコーヒー屋さんも、だんだん温かくなるとどうなるのかなぁと、ちょっと心配。夏は、アイスコーヒーなどもやるのかなあ。
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「だんだん緑が増えてきたオリーブガーデンに出店する出茶屋さん」
 
台湾の話題、最終日。とはいえフライトが早朝だったため、一行は朝から桃園国際空港へ。出張前に体調を崩していた吾朗監督も、帰る頃には台湾の美味しい食事三昧のせいか、すっかり持ち直していた。食事は、初日の小龍包に始まり、伝統台湾料理、カジュアルな屋台風のレストランまでとても美味しいものばかりだったと思う(by 食いしん坊のレポーター安野)。そして食事を含め、出張初日から最後の空港まで、滞在のお世話をしてくれたブエナビスタ台湾のKikiさん、一行の数々のわがままに付き合っていただき本当にありがとうございました。非常謝謝。
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「市内を走る「ゲド戦記」バスに注目せよ」
 
 
2月7日(水)
昨日に続き、気温が14度近くある暖かい日が続く。今年はこのままだと、3月10日ごろに桜が咲いてしまうんじゃないだろうか。...という話をしていると、正月に蝉が鳴く、“エヴァ”に描かれたような日本が本当にやってくるかもしれないと真剣に思う、40代を過ぎてもヲタなスタッフたちであった。
 
5年を過ぎた出版部が所有している車を買い替えることに。最近、社用車を全てミニバンタイプの車に入れ替えてしまったため、女子から「車が大きくて運転できない」だの「タワーパーキングに入らない」だの文句が出ていることに対処するため。そこで、またまた先日と同じディーラーさんに頼んでコンパクトカーを選び色やオプションも決定する。今日は下取りの査定をしてもらおうと、シブリに来てもらったところ、運悪く下取り対象の車が出払っていて、すっかり空振り。本当に横の連絡が悪くて申し訳ないと思う。まあ、これで2台買ったのだから勘弁してくださいね。
 
 
2月8日(木)
主に映像部を中心に進行管理を担当している制作の望月さんが珍しく体調を崩してお休み。普段、具合悪いといいながらも会社を休んだことがない人なので、今日のように会社を休まれると本当に心配になる。さらに午後は映像部のスタッフのひとりも具合が悪くなり早退したので、社内に良くないウィルスでも入り込んだのではと不安になったのだが、それ以外は元気そうだったので、とりあえずひと安心。そういえば先日の健康診断の結果がそれぞれの元に届いている。漏れ聞く話では、日ごろの運動不足がたたっている様子。アニメーションは座り仕事が殆んどなので、各人が意識をしないと運動不足になりがちである。スタッフの中には、昼休みを利用して散歩やキャッチボールをしている人もいるようだが、ぜひこれに習って、意識をして運動するように努めたいもの。
 
 
2月9日(金)
昨日、映像部の長、奥井さんと制作渡邊の二人で、新宿にオープンするシネコンの内覧会に出かける。新宿には久しく新しい劇場が出来ていなかったので、新しくて綺麗な劇場はそれだけで新鮮な感じがしたそう。個人的に嬉しいサービスは、やはり平日のレイトショー。仕事終わりに映画を見たいと思っても、大抵の劇場ではレイトショーは金曜日か土曜日に限られていたので行けないことが多かったのだが、平日も選択肢に入れることができるのはありがたい。新宿という土地柄か、さらには、平日の昼間にディスカウントサービスがあるとか。いろいろな劇場が立地に合わせて、独自のサービスを提供してくれるのは楽しい。このような努力で劇場に多くの人が足を運ぶようになれば良いのですが。
 
この日、鈴木さん一行は、北関東方面に出没。途中、関越の赤城高原SAに立ち寄ったのだが、最近では、サービスエリアにいろいろな施設ができているのが嬉しい。車の運転で疲れた鈴木さんは、鉄棒にぶら下がったりしてリフレッシュしていたのだが、そんなおじさんの挑戦は居合わせた子供たちにも大人気の様子だった。ただ、誰もジブリの鈴木さんだとは気付いてなくて、気楽に遊べたのが良かったのかも。
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「子供たちに囲まれる鈴木プロデューサー」
 
 
2月10日(土)
次回作○○○の背景の打ち合わせで男鹿さんが来社。男鹿さんは皆さんもご存知のとおり、ジブリ作品には欠かせない美術スタッフの一人。前回のゲド戦記でも数多くの素晴らしい背景カットを描いていただいたのだが、今回の作品でもどんな素敵なカットを描いてくれるのか、本当に楽しみ。男鹿さんといえば、昨年に初監督作品として宮沢賢治の原作を紙芝居映像にしたDVD「種山ケ原の夜」を手がけたことは、ご存知でしょうか。普段の映画作品になると男鹿さんが描いたカットがどのカットかわからないことが多いと思うが、この映像はすべて男鹿さんの描かれた絵なので、十分に男鹿美術ワールドを堪能することが出来ると思います。まだ見ていない人は、ぜひチェックしてみてください。(また、男鹿さんには、この夏、大きなニュースがあるのですが、発表までもうしばらくお待ちください。)
 
実は今週末、鈴木さんほかスキー部有志は、先々週のリベンジで、ここ舞子後楽園にスキーに来ているのだ。前回の羽鳥湖と違って雨に降られ、ゲレンデのコンディションは良くなくスキーも重い。さらに、鈴木さんはリフトを降りた途端にお尻から太ももにかけて激痛が走り「アーッ」と声をあげる。どうやら坐骨神経痛らしい。そんな中でも、身体をかばいながら初心者コースをボーゲンで滑り続ける鈴木さんは大したものだと思う。一緒に行った子供たちはとえば、今回初心者だった俊君を含め、どんな斜面もスイスイと降りていく勇気と上達の早さに感服した次第。とにかく、今年もスキー部は見事に活動存続。
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「大人たちを尻目に、さっそうと滑る子供たち」
 
 
2月13日(火)
制作の郷平がいつものように作監と渋打ち(渋い内容の打ち合わせ)を行なう。未作監の棚が、今の時期からかなり溜まってしまっており、なかなか減らないのだ。まだ時間があるにせよ、このまま行けば遠からず制作スケジュールは崩壊してしまうので早めに手は打ちたいところだが・・・。作品の質と量のバランスはなかなか一致しないのが世の常。しかしながら作品が完成しないことには、何をしたところですべての努力は水の泡。とにかく予定を守りながら質を可能な限り高めていく作業が大事であり、制作の醍醐味なのでしょう・・・、とだんだん自分たちを慰めるフレーズが増えてくる今日この頃なのである。
 
3スタでは、連休を利用して実家に帰っていた制作業務の長澤さんが大量のお土産を持って出社。写真を見ればわかるのだが、最近スーパーの棚からはすっかり姿を消している、あのメーカーのお菓子たちだ。都内で探してもどこにもないのに、山梨方面では何事もなかったかのように普通に売られていたのだという。確かに企業に落ち度はある。だが、どうも、東京を中心とした都市のまわりでは、企業の不祥事のニュースに対して過敏になりすぎているような気がする。このままだと、お互いミスがないかばかりを監視しあう、窮屈な世の中になってしまうような気がするのだが、それが杞憂なのか否かは、このメーカーの製品が販売が再開された時に明らかになるのだろう。
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「あのお菓子も、あのお菓子も」
 
 
2月14日(水)
「イバラード□□」の効果チェックのため音響を担当している笠松さんのスタジオ、デジタルサーカスに井上直久さんと一緒に出かける。スタジオは大井競馬場のそばの倉庫の一部を改造してスタジオにしており、スタジオの中と外とのギャップが不思議な感じ。スタジオでは、井上さんの悩んでいたキャラクターの声を改めて録ることになる。ポスプロの津司さん、(新人)西原さんに協力してもらい、井上さんに、その場で産み出したイバラード語の台詞を喋ってもらい、これまた不思議な会話のガヤが出来上がったのでした。
 
世間はバレンタインデー。ジブリでも例外ではなく、たくさんのチョコがいろいろな思惑を乗せて飛び交っていた。ところが、出版部の伊平嬢は今日がバレンタインデーだということに気付かず、先週末にたくさん買ったチョコレートを全て家に忘れてきたのだとか。いつもなら、「やっぱり、イッヒーはそそっかしいなー」と笑ってすませる話なのだが、「私も忘れそうだった」「昨日帰りに声かけてもらって思い出した」なんて声がちらほら。どうも月曜日が休日だったので、曜日感覚がズレてしまったかららしい。皆さんの中にも、同じようなそそっかしい人いませんでしたか?
 
 
2月15日(木)
美術館の展示でおなじみの“フィルムぐるぐる”の新作の動画があがる。動画の枚数はなんと1カット82秒で2466枚!動画を担当したのは土岐さん。10月の頭から約4ヶ月間、独りでこの動画作業を行なってもらったことになる。土岐さん、本当にお疲れ様でした。さて、その動画をクイックチェッカーに取り込む作業を一日がかりで三吉、慎太郎の二人で行なう。動画を取り込んだまでは良かったのだが、物量が多いためか上手くレンダリングが出来ず、何とかムービーでは書き出せたものの、クイックチェッカー上では再生できないカットになってしまう。それにしても見ごたえのある作品になっていると思う。完成まではもう少し時間がかかりますが、ぜひジブリ美術館でご覧下さい。
 
ここで突然、クイズです。この中に本物は何匹居るでしょう?
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「気持ちよさそうに管理部のキャビネットの上で寝ている猫たち」
 
 
2月16日(金)
制作の慎太郎に、今年も花粉症の季節がやって来た。四六時中マスクをする姿も風物詩のようになっているのだが、当の本人はそんな長閑な気分ではなく、当然のことに辛そう。いろいろな薬や治療法もあるようだが、どれも決め手にかけるようで、今年も根性で耐え忍ぶ覚悟らしい。それにしても、今年は暖冬の影響で花粉が早くから飛んでいるようだ。いつもよりマスクをするのが早いのだが、本格的な花粉症シーズンの到来した日には、慎太郎のコンタクトが眼鏡に変わるのだとか。その時期もそう遠くない予感。
 
この日、ジブリの“肉部”の活動で、さらに海外事業部のオッチーの誕生日ということもあって、大久保まで、韓国料理を食べに出かける。狙いは、豚の三枚肉を焼いた“サムギョプサル”。大久保周辺は、本場の韓国料理の店が集まっていて、味も、値段も現地に近いレベルで韓国料理を楽しめるのだ。みんなが肉に集中している中、ふと気付いた店員さんが着ているジャージのロゴがとってもキュートで一目ぼれしたらしく、今度、絶対に制服を作ろうと盛り上がる広報の永見さんだった。
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「これが、ハーブサムギョプサルだ!」(今週も食べ物の話題を入れてしまいました)
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「キュートなロゴマーク。あのマークに似ているって?イエイエ、まさか」 
 
 
2月17日(土)
システム部の槙原くん(通称:マッキー)が結婚しました。とはいっても籍は今年の元旦に入れており、今日は身内だけでの式なのだ。この間、その準備に追われ少し疲れ気味だった彼もきっと楽しいひと時を過ごしているのではないだろうか。結婚したお相手はジブリ美術館の事務所、通称“草屋”で働いている女性(当たり前か)で、今回も社内結婚となる。このところジブリでは社内結婚以外聞いたことがないのだが、世間一般ではその比率は減っているのだとか。1987年までは、夫婦の出会いの場として職場は一位だったらしいのだが、それ以降は減り続けているらしい。ちなみに現在は、友人・兄弟姉妹を通じて知り合うのというのが一位だそうです(つまり合コン?)。それだけ考えると、またもやジブリは流行と逆の方向に進んでいる気がするのだが、僕だけでしょうか?
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「マッキーおめでとう!本人たちがどうしても嫌だというので、顔を隠させていただきました」
 
 
2月19日(月)
DVD作品「イバラード□□」のMAが行われる。MAとは、映像に合わせて音楽と効果音をミックスすることで、映像作品はこれが終わって初めて完成といえるのだ。本来であれば、音楽と効果音のバランスを調整するだけで、それぞれを修正することはないのであるが、実はそんなにスムーズに行くことは滅多にない。やはりこの日も、井上さんからどうしても追加してもらいたい効果音のリクエストが出てくる。台所で食事の支度をしているときの水の音。とはいってもそんな音は用意していないので、急遽その場で録ることになり、PLCの流し場から桶を借りて水を張り、井上さん自身が映像に合わせて水の音を出して録音することに。お陰で無事、気に入った音も録れ、満足のいくものになったと思う。PCLのスタッフの皆さん、効果の笠松さん、いろいろありがとうございました。
 
 
2月20日(火)
野球部、マラソン部、スキー部など小規模ながら部活が盛んになってきているスタジオだが、このたびハンドベル部が結成されることに。ハンドベルといえば数年前の忘年会で作画のスタッフが披露して盛り上がったことがあったのだが、その後、その演奏を聞く機会は無く、自然に休部状態。ところが、制作の新人、三吉さんが学生時代にハンドベル部だったこともあり、ついに部として活動を再開することになった次第。今年の忘年会ではどんな名演奏が聴けるのか、楽しみです。
 
 
2月21日(水)
お昼に、広報部の田村ことタムチンと永見さんの姿がなくなる。ふと気がつくと、ホワイトボードには、“梅見”と書いてある。どうもふたりとも、お昼がてら近くの梅の花を見に行ったらしい。そういえば、近所では梅の花が見ごろだ。日ごろは桜の話ばかり話題にして梅のことを忘れがちなのだが、案外たくさん梅の木ってあるものだ。日ごろ多忙すぎる二人だが、たまにはこんな息抜きもいいんじゃないと、暖かい目で見守ろうという気持ちになる。ただ、毎日配達してもらっている弁当が売切れなくて苦労している広報伊藤部員には可哀想だったのだが。
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「近所の梅の花。紅白が入り乱れていて目出たいですね」
 
 
2月22日(木)
ポストプロダクション部に新しくスタッフとして加入した西原さんの歓迎会が行われる。彼女はこれまでジブリでは声優さんのことで大変お世話になっている中央方面の“某子供タレント事務所”に所属しており、「千尋」のときからジブリと一緒に働いていた人なのだが、次回作では、ついにジブリにスタッフとして来てもらうことになったのでした。子供事務所で働いていたせいか(!?)、もともとの性格なのか、大変な笑い上戸でとてもユニークなキャラクターの持ち主の様子。これからもたびたびこの日誌に出てくるような楽しい事件を起こしてくれそうな気がしている。期待してますよ、西やん。いや、仕事をですが・・・。
というわけで、スタッフに“西”の名がつくスタッフが増えてきたこともあり(西岡、西原、西村×2、あと西川くんとか安西さんまで?)、その場ではついに“西の会”結成か!?という話が沸きあがる。といっても何をする会なのだろうか?当事者としては大変気になる。とりあえず、飲む会ではないかという気がするのだが...。
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「千尋の頃の西やんの写真を特別に発掘。瑠美ちゃんや奥田さんも写ってますね」
 
夕方バーに行ってみると、デジタル撮影の片塰さんと佐藤さんが白菜を切っている。なんでも、2月生まれの人の誕生日を祝う会を美術部が中心になって行なうらしく、その準備だとか。そういえばジブリでは、ちょっと前から“白菜なべ”がはやっている。豚のバラ肉に白菜をタップリと入れて煮て、食べる時に塩と薬味をお好みでいれるだけ。ごま油をちょっと足すのがポイントらしい。冬の超簡単、定番料理として管理部の一村さんが布教に励んでいる料理だからとか。みなさんも、是非お試しあれ。
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「白菜と奮闘中。いくら切ってもなくなるのはアッという間です」
 
 
2月23日(金)
二日連続の歓迎会。今日は、ジブリで今年立ち上がったばかりの某プロジェクトのために、ジブリとは縁の深い会社からから引き抜かれた斉藤さんの歓迎会。これまでずっとその会社で書籍販売営業に携わっていたキャリアの人なのだが、今回は全く新しい分野へのチャレンジとなる。普通の会社勤めだったためか、見た目は貫禄十分で“頼れる部長!”といった感じなのだが、年齢が45歳だということを聞いてびっくり。あのスタッフとか、あの部長とかよりも若いのである。遅れて参加した海外事業部長の武田さんに、さっそく“ひろさま”というあだ名をもらい、この日で、全身からにじみ出ていた威厳と貫禄も5割減になった模様。(斉藤さんの席の近くには出版部の斉藤さんの机があり、周囲からは“ちかさま”と呼ばれている。そう、彼も、もともとは某出版社の“こわもて”として知られた部長だった人物だったのに、ジブリへ来てあだ名をもらってすっかり親しみやすいキャラクターに変身したという前例もあるのだから)
 
この日、「文化庁メディア芸術祭」の表彰式があり、広報部員田村ほか、美術館ライブラリースタッフが参加する。そう、ジブリ美術館ライブラリー事業の劇場配給第一弾の「春のめざめ」がアニメーション部門の優秀賞を受賞したからだ。この日たくさんの作家や有名人の参加で式は盛り上がったらしいのだが、広報部のタムチンの話では、「安倍首相を見た!」が、この日、最大のポイントだったとか(確かに、ジブリ関係で現役の首相にお目にかかることはなかなかなく、「となりの山田くん」の制作発表会の時の故小渕首相以来ではなかろうか)。とりあえず、「春のめざめ」の公開は3月17日です。よろしくお願いします。
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「ウェスティンで催された祝賀パーティの様子。挨拶しているのは首相です。」
 
 
2月24日(土)
「月刊少年シリウス」で好評連載中の「風の館の物語」(講談社刊)の単行本発売を記念して、著者であるあさのあつこさんとイラストを手がけている百瀬さんとの対談が、池袋ジュンク堂で行なわれる。二人が初めて出会ってから3年も経つのですが、このようなトークイベンでの顔合わせは初めて。はじめは、二人とも緊張しているようでしたが、あさのさんの軽快なトークにあわせて百瀬さんも次第に調子が出始め、とても有意義な内容のイベントになったとか。お客さんも真剣に二人の話に耳を傾け、中にはメモをとっているような人もいたらしい。対談のあとはサイン会も行われ、イベントに参加してくれた人はもちろんのこと、ジュンク堂や講談社のスタッフも列に並んで二人のサインを貰うほどの人気振りでした。
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「イベントはご覧のようなアットホームな雰囲気でした」
  
 
2月25日(日)
DVD作品「イバラード□□」の特典用として、井上さんや音楽を担当した松尾清憲さん、小室和幸さんを交えてのオーディオコメンタリー収録がジブリで行われる。
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収録後は、完成を記念してジブリのバーで簡単な打ち上げパーティーが開かれる。CGを担当したメディアライツの方々や、作画を担当したジブリのスタッフも参加し、とてもにぎやかな会になる。パーティーでは、井上さんのリクエストもあり“松尾清憲&小室和幸’s イバラード・トラベリング・バンド”のミニライブが行われ、井上さんやメディアライツの木部さん、ジブリの制作渡邊も参加して、「イバラード□□」の曲やビートルズの曲を演奏して楽しむ。
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またこの作品の完成を祝して、小室さんの娘さんが手作りのケーキを作ってきてくれたのですが、これが見事の出来で、見栄えも味も素晴らしいものでした。
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「そんなケーキのひとつを特別にご紹介。食べるのがもったいない」
 
 
2月26日(月)
広報部の伊藤部員と西岡部長が近くの小金井第三小学校に出かける。小学3年生の授業の一環でジブリの話を聞かせて欲しいと呼ばれたからだ。伊藤部員は、10人の小学生を前にして、御覧のように黒板にイラストを描きながら、アニメーションが出来るまでの話などを説明していた。話は「トトロ」を題材に話していたのだが、どうも子供たちの受けはいまひとつな様子。そこで、一番好きなジブリ作品を聞いたところ、10人中7人が「千と千尋の神隠し」だそうで一番人気、トトロが一番好きだと答えた子供は2人だけだった。先生曰く、どちらかというとトトロはお母さんたちのほうに人気があるのだとか。そうなると残った一人の女の子はどうかというと、「ゲド戦記!」と力強く答えてくれて、なんだか嬉しくなる広報の二人であった。
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「張り切る伊藤部員」
 
この日誌でもたびび登場している博報堂DYMPの藤巻さんの手がけている映画の最新作、「あしたの私のつくり方」の試写が社内で行なわれる。
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「告知のポスターが貼られて、希望者は名前を書くのです」

映画の内容を一言でいうと、大きなドラマや劇的な事件は起こらないのだが、思春期の少女の心中をリアルにみずみずしく描いた素敵な作品だ。大人である我々にも十分共感できる内容だと思う。鈴木プロデューサーも、「市川準監督の最高傑作じゃないか」とまで語っているし。そんな鈴木さんは、藤巻さんと、原作者の「まどか」さん(藤巻さんの部下なのです)に対して、宣伝文句が良くないとかチラシはこうした方が良いなどと、さっそく宣伝プロデュースの血が騒ぎ出して止まらない様子だった。公開はGWごろだそうです。筆者である私もお勧めします。是非とも、御覧下さい。 
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「藤巻さんとまどかさんに、あれこれ指摘をする鈴木プロデューサー」

 
2月27日(火)
次回作○○○の作画打ち合わせのために浜○さんが来社。先日までは百瀬監督のPVを手伝ってもらっていたが、早速次回作の原画に入ってもらう。打ち合わせの後、今回は本当に大変そうですねと不安を口にしながら帰っていったのだが、そういいながらいつも素晴らしい原画をあげてくれる浜○さん。今回も長いお付き合いになると思うが、よろしくお願いします。
 
さて、天気もおだやかなこの日の午前中、美術館では「王と鳥」のDVD発売用のCM撮影が行なわれる。出演はドラマや舞台で大活躍中の大泉洋さん。雨男で有名な大泉さんなので当日の天気が心配だったのだが、この晴天は本当に珍しいらしい。(ジブリ最凶の雨男で知られる海外事業部の安野をスタッフとして参加させなかったことが勝因か?)
春のCMということで、サンクンテラス前の枯れた芝生に人工芝を敷き、緑の地面を復活。監督との細かな打ち合わせも終わり、いよいよ撮影スタート。その内容はというと、
~暖かい陽射しと木漏れ日の中でうたた寝をする大泉さん。
   見ている夢は一体何なのだろう・・・~
飛行機が飛んできたり、車の通過待ちをしたり、カメラは何度か中断したものの、撮影は順調に終了。その後は、大泉さんがメーキンソー役で声の出演をしている短編「星をかった日」を見ていただいたり、なぜか当日スタッフとして参加している特効の糸川さんからカメラを借りてスチール用の写真撮影をしたりして、本人もとても楽しんでいた様子。大泉さん、お忙しい中、ありがとうございました!ちなみに、CMのOAは4月の予定です。乞う、ご期待!!
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「腰掛ける大泉さん。大勢の撮影スタッフに囲まれて」
 
この日、ジブリに、長野に住むファンの女性から大量のチョコレートが差し入れで届く。おまけに、花束と地元で採れた「ふきのとう」も。ファンの皆さんの好意はありがたいものです。でもあまり無理をなさらないで下さいね。気持ちだけで、本当に励みになりますから。
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「花束は飾っています。職場がパッと明るくなりました」
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「春の便りのふきのとうは、お弁当を届けてもらっているキッチンブラウンのおじさんに頼んで天ぷらにしてもらい、おいしくいただきました!」
 
PD室長の白木さんが机に戻ってみたら、御覧のような張り紙が。斉藤“ひろさま”が先週の歓迎会のお礼として、新橋小川軒の「レーズンウィッチ」を、不在の間に配って行った様子。「見てみて!“ひろさま”は画も上手いんですよ」と自画像の似顔絵を見て、白木さんの斉藤さん株はまたまた上がったらしい。でも果たして、本当に上手いといえる?のだろうか...。多少は、似ているけれど...。
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「テキトーという言葉がちょっと素敵」
 
 
2月28日(水)
最近、ジブリ美術館ライブラリーの仕事で忙しいウッチーが草屋からジブリの1スタ3階に引越してくる。映画「春のめざめ」他の配給の担当なので、「王と鳥」で実績を残したプロデューサー西村君の指導を受けるのに都合が良いからという理由らしい。鈴木さんのお膝元、PD室はまたまたフレッシュなメンツが増えてますます盛況に。ただ、その机は宮崎監督が息抜きにやってきて、ナヨをいじりに来るために座っていた机だったはず...。果たして、宮崎さんは、これから3階に来た時、どこに座ったら良いのだろう?
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ウッチー、よろしく。みんなで楽しく働きましょう」
 
 
というわけで、2007年2月はおしまいです。暖冬で、雪も降らないまま、周りには花がたくさん咲き始めました。いよいよ、春です。3月は、イベントや発表がいっぱいのジブリの予定です。乞う、ご期待!!