「野中くん発 ジブリだより」2018年10月号

 皆さんの中で、LPレコードで音楽を聴いたことがある人はどれくらいの比率になるのでしょうか。ふとそんなことを思ったのは、11月3日(土・祝)に、スタジオジブリの初期3作品「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」のLPレコードの復刻盤が発売されるからです。ご存じのように、80年代にLPはCDに取って代わられました。私もそれまでLPを買っていましたが、1988年に初めてCDプレーヤーを購入し、以後はずっとCDを聴いてきました。「となりのトトロ」「火垂るの墓」のサントラ盤はLPで買いましたが、「トトロ」のサウンドブックのアルバムはCDで買ったことを覚えています。メーカーも、ジブリ作品のLPは「魔女の宅急便」のサントラ盤を限定BOXの形で出したのが最後だったようです。ですが、近年LPレコードが一部で見直されつつあるそうで、生産枚数も伸びているのだとか。そこでLPの魅力をさらに知ってもらおうということで、数年前から11月3日に「レコードの日」というイベントを行うようになったそうで、今回の復刻発売もその一環として行われます。各作品3タイトルずつ、それぞれイメージアルバム、サントラ盤、シンフォニー編(「トトロ」のみサウンドブック)が発売されるので合計9タイトル。この企画のために新たにマスタリングした音源を使用しており、ジャケットや帯、ライナーノーツも極力オリジナルを再現。今回復刻される9タイトルは、現行CDとはジャケットの絵柄が違う物が多ています。30センチ四方の大きなサイズでその絵柄が楽しめるわけで、これはLPならではの魅力ですね。中には、元々そういう仕様だったので複製セル画付きの物もあり、そうしたこともあって価格はタイトルごとに違います。発売元は徳間ジャパンコミュニケーションズ。詳しくは「レコードの日」公式サイトをご覧下さい。http://レコードの日.jp
 
 さて、この季節は毎年、来年のカレンダーが発売される時期ですが、今年も長編21作品を収めた「スタジオジブリ アートフレームカレンダー」と「となりのトトロ」の2種が出ました。定番商品ですね。
 
 最後になりましたが、夏に続いて、秋にも金曜ロードSHOW!で再びスタジオジブリ作品が放送されます。題して「2週連続放送 秋のジブリ」。今回は10月26日(金)に「もののけ姫」、11月2日(金)に「紅の豚」が放送されます。どうぞ宜しく。