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「ゲド戦記」制作日誌

2006年3月23日

脳とカラダを鍛える制作トレーニング

 
 今朝は、臨時の制作会議から始まりました。
 
 「ゲド戦記」では、韓国のアニメーションスタジオに、動画作業をお願いしています。後半の追い込みにかけては、社内・国内外注スタッフの力に加え、韓国スタッフの力が欠かせません。

 来週、動画検査(動画の内容を最終的にとりまとめる責任者)のスタッフと僕とが韓国に飛び、ジブリで取り決めている動画の作業内容を、韓国のスタッフに直接伝える事になりました。

 海を隔てて同じ作品作りに携わる日韓スタッフが、実際に顔を合わせて話し合う貴重なチャンス。帰国後、現地の様子もリポートしたいと思います。


 明日は、金曜日恒例のラッシュ上映が、いつもより1時間早く15:00から行われる事になりました。通常のラッシュ上映のあとは、R1-2までの完成映像をすべてつないだものを上映する、「オールラッシュ」が行われる予定です。

 これまでのラッシュ上映では、その週に完成したカット順に、映像をチェックしていました。明日は、物語の冒頭から、順を追って映像を観る、スタッフにとって初めての機会。時間経過や天候・環境の変化などが、自然に表現されているかを、スタッフ全員でチェックします。

 
 監督日誌で、ゴロウ監督の充実ぶりがアップされていましたね。

 制作部の体制にも、更なる緻密さが求められてきています。


 次回のカッティングに備えて、急ピッチで作業を進めているR3-4に加え、後半のR5-6の、作監・原画・動画・背景の各セクションに存在するカットの状況をひとつひとつ把握し、仕上・撮影作業を見込んだ優先順位を組み立て始めています。


 日中は現場を駆けずり回り、夜、席に戻れば頭を絞る……。
 これが、制作部のお仕事。


 昨今、脳と身体の健康ブームですが、この仕事、見方によっては結構健康的なのかな? と思う今日この頃です(笑)