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「ゲド戦記」制作日誌

2006年2月 2日

カントク羅針盤

 
 昨晩、監督日誌で、年に一度の魔の季節と戦う、ゴロウ監督の独白がアップされていました。今日は自分にかけた魔法が効いたのか、午後から出社。鼻をすする間もなく、スタジオ中を走り回っています。


 僕は自分に魔法をかけて、ナマズになりたい……。


 それはさておき。


 チェックでスタジオ中をかけずり回る監督の居所を探すのは、制作部の大事なお仕事。でもこれが、ナカナカ難儀なのです。
 なにしろ、さっきまで作画部でレイアウトを描いていたかと思えば、今は美術部で武重さんのチェックをしているらしい……いや、仕上部で見たぞ! てな具合。
 「いないなァ……」と作画部へ戻ると、席に座ってレイアウト作業を再開していることも、しばしばです。


 そんな僕らの気持ちを察してか、ゴロウ監督、「のぞきメガネ」につづく、秘密道具・第2弾を発明しました。
 
 
20060202_compass.jpg
『今は、仕上部にいるようです』
 
 
 でも、この世紀の発明にも、ひとつの弱点が。

 仕上部から、席に戻る途中に別の部署に呼び止められてしまったら、とたんに所在不明になってしまうのです。


 う~む。


 あとは、発信器をつけるしかないか……。