本日、ゲド戦記の主役の二人のボイスキャストが発表されました。

 本日、ゲド戦記の声優について、主役の二人のキャストが発表されました。たくさんのスポーツ紙や情報番組で紹介されましたが、あらためてこの場でもお伝えしたいと思います。


(以下、マスコミ向けリリースより抜粋)


 スタジオジブリ最新作、宮崎吾朗初監督作品『ゲド戦記』(原作:清水真砂子訳・岩波書店刊)は、「指輪物語」「ナルニア国物語」と並び称される、世界的ファンタジーの傑作の初映画化。その主演声優が決定しました。


 主人公の王子、アレン役にはV6の岡田准一。今年に入って、『花よりもなほ』をはじめ立て続けに主演映画が公開される中、アニメーション映画の声優にも初挑戦。ジブリ作品でその存在感をアピールすることになります。アレンと共に旅するゲド役には菅原文太。『千と千尋の神隠し』の釜爺役も記憶に新しいですが、今回は世界の混乱の謎に迫る“大賢人”を演じます。
gedo01.jpg「ゲド」 arren01.jpg「アレン」


 物語の舞台は、多島海世界“アース・シー”。西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界である東の海に現れた…。世界の均衡を崩す者の正体をつきとめる旅に出た大賢人ゲド(菅原)は、旅の途中で国を捨てた王子、アレン(岡田)と出会う…。


◆岡田准一さん コメント

 子供の頃から観ていたジブリ作品に参加出来るのはとても幸せです。未来に残せるテーマを元に、大切に声を演じていきたいと思います


◆菅原文太さん コメント

 ゲドの戦いと歩みは、明治維新以来今日まで、西欧の影を背負って歩んできた日本人たちの姿に置き換えて考えることができる。だとしたら、日本が真に自立し調和のとれた国となるためには、まだしばらくはゲドたちの戦いは続くだろう。宮崎吾朗監督は、この作品で風の又三郎のように大風を巻き起こし、列島にうずたかく積もった金と欲望の塵と埃を吹き払い、徳ある国の姿を見せてくれるに違いない。


◆宮崎吾朗監督 コメント

 少年らしく同時に落ち着いている岡田君の声は、どこかナーバスさも合わせ持っています。その声は、影に追われる少年アレンに一層のリアリティを与えてくれると思います。
本当の賢人は、“いかにも賢人”には見えないものです。そういう声がほしかった。菅原文太さんは、まさにそういう声の持ち主だと思います。


◆鈴木敏夫プロデューサー コメント

 ある時、岡田君がパーソナリティーを務める某ラジオ番組に出演しました。その時初めて、V6なるグループがこの世に存在することを知りました(笑)。現場に入って話し始めると、彼は台本を無視して自分の聞きたいことをどんどん聞いてくる。まず、それに好感を持ちました。そして、彼の声に興味を覚えました。「また、どこかで会いましょう」といって別れましたが、私は縁を大事にするほうなので。
 菅原文太さんにお願いしたのは、僕が大ファンだから(笑)。ゲドは「大賢人」なので、語ることに重みがなければいけない。いま、この役ができるのは文太さんをおいて他にいません。