2011年03月

3月1日(火)
本日から美術部に本間さんという方が入ります。そして、本間さんが担当する背景シーンの原図を描いたのは作画の本間さん。
2人の本間のコラボレーション。
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「2人の出会い」


3月2日(水)
夕方机に戻ったらイベント事業部の青木君から荷物が・・・。「息抜きにどうぞ」とな?
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「ポニョの紙袋が机の上に・・・。」

おっと!これは福島銘菓!青木君グッドチョイス!
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「みんなで美味しく戴きました。」


3月3日(木)
撮影を協力してもらっている線路向こうのAFFの奥井さん。日帰り旅行に行ってきてお土産を買ってきてくれました。実際にはリクエストしたようなものですが・・・。
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「詰め放題信○餅!!」

みんなで美味しく戴きました。


節句ということで、甘酒がふるまわれました。節分、バレンタインときて、雛祭り、来月にはお花見...。季節のイベントがつづきます。とっても甘い甘酒と普通に甘い甘酒が用意されたのですが、とっても甘い甘酒は「ペプシよりも甘かった」(システム・林氏談)そうです。
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「気がつくと、宮崎監督も参加していました」
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「ひなあられ付き」

夜、ふと気がつくと、外から「ギョ~ザ~♪ギョ~ザ~♪」という魅惑の響きが。最近珍しい餃子売りの声のようです。以前は、ラーメンや焼き芋などいろいろな移動販売がスタジオ周辺に出没していたのですが、最近はとんとご無沙汰。これを逃すと次はいつになるかわからないので、さっそく買いに出かけるシステム部のふたり。無事、熱々の餃子をゲットして戻ってきたのでした。ふたりの談では、先に帰ったはずの広報部のA子とKさんの二人もしっかりと餃子に並んでいたとか。5スタ2階の住人の気持ちはひとつのようです。
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「とっても美味しくいただきました」


3月4日(金)
午後から、テレビマンユニオンによる番組の取材が行なわれました。インタビューや物撮りをした後、最後に、ステディカムを持ち込んでのスタジオ現場の撮影も。カメラはすごく重そうで、「(もう若くないかもしれない?)関さん、がんばって!」と心の中で応援する広報スタッフなのでした。
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「装着中です」

夜、ふたりの男、ジブリでもイケメンの部類に属するイッチーとサカモッチーが密着していました。
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がんばって!!「コクリコ坂から」のバナーを踊り場に吊るしているのでした。
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同じものが全国の劇場に5日(土)からお目見えしております。


3月5日(土)
作画部で何やら笑い声。何をしているのかと思ったらご当地「ぐっパー」「どれにしようかな?」を比較中らしく、出身地でバラバラの様なんです。

ジブリの県民ショー監督、各地の雑煮をみんなに描いてもらっていたマロさんが、今度はご当地ソング?に興味が沸いた様です。
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回覧で回るそろぞれの歌詞。
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確かに色々な歌い方がありますね。


3月7日(月)
3月というのに大雪が降りました。車もスリップするような積雪もあったのですが、ジブリにカナダからのお客様を迎えたところ、お客様いわく、「カナダに比べたら、こんなのは、初夏の陽気だよ」と笑っていたのでした。確かにそうかも。。。
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「雪景色のジブリ美術館」
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「植物も寒そう」


3月8日(火)
1スタ3階の会議室で、「コクリコ坂から」のWEB展開の宣伝ミーティングが行なわれました。最近は、上映映画館もネットを使うと、GPS情報を利用してすぐに情報が探せるのですね。ほんとうに魔法のようでした。


3月9日(水)
今月一杯でジブリをやめることになったKちゃんのために、T部長が主催する勉強会主催の送別会が吉祥寺で開かれました。広報A子は神戸出張だったのに、帰途の脚でかけつけ、Kちゃんを見送ったのでした。とても楽しいひと時でした。


3月10日(木)
日ごろから親しくお付き合いしているディズニーさんのディーラーコンベンションが品川のステラボールで開催されました。そういえば、この場所、広報部長Nには思い出の場所。いろいろな思いが蘇り、複雑な心境の部長なのでした。
早めについたので、近くにある、最近あまり見かけない「アン○ミラー○」で昼食をとり、結果として、とってもアメリカンな一日でした。


3月11日(金)
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午後、大震災が東北・関東を襲いました。この場を借りて、スタジオの建物やスタッフには直接被害はなかったことをご報告いたします。
あらためて、被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

(追記)スタジオでは直接の被害はなかったのですが、交通機関が止まったため、夕方から炊き出しを行ない、帰宅が困難な社員向けに食事を提供。社内に宿泊場所も提供されました。何から何まで始めての夜でした。


3月14日(月)
スタジオでは、朝から緊急対策会議が行なわれました。しばらく、交通期間の混乱や計画停電も予定されるため、スタジオのコンピュータとネットワークを止めることになりました。その間、仕事ができないスタッフは自宅待機となったのですが、作画や美術スタッフの出社は、各自の意思にゆだねるということです。ひとりで在宅するよりは、仲間と顔をあわせていたほうが落ち着くスタッフも多いという意見から、このような決定がされたそうです。


3月16日(水)
再び会議があって、明日からの全業務再開が決まりました。計画停電の按配もなんとなくつかめてきたため、コンピューターシステムの稼動の事を考え、シフトの勤務も組まれることになりました。帰り道、計画停電で街は真っ暗でした。なんだか、故郷の夜を思い出す一夜でした。


3月17日(木)
午前11時、1スタのバーにスタッフ全員が集められました。そして、被災地に向けて、1分間の黙祷が捧げられました。そして、宮崎監督の力強い言葉があり、スタッフが映画の完成に向けて頑張ろうと、心をひとつにした瞬間でした。
システムも夜9時ごろには再開して、久しぶりにネットを更新したりする夜です。少しずつですが、平常が戻ってきました。


3月18日(金)
出社はしているけれど、ほとんど外部から電話もないし、メールも届きません。世間では、まだ、今週は休んでいる会社が多いのでしょうか。そんな中、制作スタッフはもくもくと作業を続けています。ただ時折、おとずれる余震には不安の色を隠せないのですが。。。
ところで、社用車のガソリンが心細くなってきて、あせっていたところ、近くのガソリンスタンドが開いているという情報が。急いで駆けつけたところ、あっという間に隣町の駅までつづく長蛇の列。結局、すごすごとあきらめて帰ってきたのでした。でも被災地のことを思えば文句はいうまい。


3月19日(土)
シフト制の勤務になり、夜組みは本日のスーパーフルムーンを見に夜中ですが屋上へ。
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3月21日(月)
春分の日。あいにくの雨です。再び、午後から関係者が集まって対策会議が行なわれました。結果は、シフト勤務続行です。まだまだ、電力事情が好転せず、油断できないことから決断されました。そんな中で、ジブリ美術館は、明日からの再開が決まり、少しずつですが、日常生活が戻ってき始めたといえるでしょう。
夜は、日本テレビ系列で「スタジオジブリ物語」が放映されました。久しぶりに、震災から離れた番組を視聴したように思いました。
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作画の本間さんは傘と雨粒の作画に悩まされ中。日々研究を続けています。
今日も傘立ての前で傘を広げて観察中。


3月22日(火)
一日中、小雨が降り続いた一日でした。放射性物質のことがさかんに報道されているので、できるだけ濡れないように気をつけていました。
そんな中、スタジオの3階では、「コクリコ坂から」の宣伝会議が開かれていました。パブリシティを担当している東宝アドさんに「西尾」さんという新人が入り、「また、西?」と思ったのは、関係会社や事務系スタッフに、西田、西川、西尾、西村、西方、西岡...と、とにかく西がつく姓が多いからです。絶対、そのうち、「西の会」で集合写真を撮ってこの場に公開してみたいと思います。

美術の中村さんの手に棘が刺さった!とヘルプ内線が。水張り用のベニヤ板で刺さったらしい。
棘抜きを持って行くと、先ずは石井さんが挑戦。
そもそも人に棘を抜いてもらうということ事態怖いのですが・・・。
石井さんの手荒な!?扱いに恐れて今度は矢野さんの針で挑戦。
取れない・・・。
最後に来ました!巨大な針(エアブラシの針)を持って牟田さんが登場。
「初めから私に頼めばいいのよ!」と堂々とした登場。
端から見てると恐ろしいだけ。巨大な針で中村さんの手を突く。
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おっとスムーズに綺麗に取れた! 棘抜き名人牟田。


3月23日(水)
夕方降り始めた雨が、気がつくと雪に。おまけに積もり始めたではありませんか。みるみる銀世界となる小金井市。
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残念ながら、しばらく、やみそうにないので、自転車で帰るのはあきらめて、雪に濡れないように電車で帰ることにしたのですが、駅の構内は暗く、エスカレーターも止まっていて、まだまだ電気の供給が不安な日々が続いていることを実感。また、この日、水が手に入りにくくなりました。予想もしていなかったことが起こる毎日です。

昼間行なっていたラジオ体操。。
映像部では夜中のラジオ体操が繰り広げられてます。
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夜型生活なので、更に健康に気をつけよう!


3月24日(木)
宣伝スタッフで、横浜の下見に出かけました。映画の公開時に色々なイベントで使用できそうな場所の候補を見て周りました。大さん橋に行くと、本物の「UW旗」が旗めいていました。ポスターの絵のように、思わず、海ちゃんのポーズをとるお茶目な宣伝プロデューサーのUさんです。
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そんな最中、訃報が。ジブリが親しくしているコムスシフトの畠中さんが亡くなったというのです。映画のキャスティングや美術館ライブラリーで大変お世話になった方でした。ご冥福をお祈りします。

節電対策で夜のBarも暗め。巷のBarの様な雰囲気に。
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アマナ弁当を食べる光景が何故かムーディーです。


3月25日(金)
昨晩、小金井市から発表がありました。スタジオの近辺が計画停電の対象地域から除外されたとか。この報を受けて、関係者で緊急ミーティングが開かれ、来週からシフト勤務は一旦中止、通常の勤務体制に戻されることになりました。当面の措置となりますが、これからの電力事情によっては、まだまだ予断は許さない事態であることには変わりありません。これからも、できる限りの節電に務めたいと思っています。


3月26日(土)
美術館ライブラリーで手がけている映画、「イリュージョニスト」の初日を迎えました。朝から、鈴木プロデューサーをはじめ、関係者が続々とTOHOシネマズ六本木に集まりました。初回の入りは、まずまず。チケットの売れ行きを示すサインが残り僅かの三角マークに変わると、嬉しさがこみ上げてきました。暗い話題が続いている中で、なんだかちょっと明るくなる話題でした。
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2回目も三角マーク。そして、ついには3回目以降の上映は完売という快挙。ライブラリーチームで担当しているNさんも感無量の一日となったのでした。おめでとう。本当に良かった。


3月28日(月)
スタジオと宮崎監督のアトリエで、「コクリコ坂から」の主題歌発表記者会見が開かれました。できるだけ厳粛に行ないたいという思いからマイクやPAなどは使わず、登壇者の発言に耳をそばだてながらの、緊張した会見でした。その中で発せられた宮崎監督の震災に対するコメントは、数多くのマスコミでとりあげられましたが、この日の主役は、やはり歌であり、手嶌葵さんの生声による歌唱は、聞くものすべての心に響く大変感動的なものでした。
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またこの日、東京都内の桜の開花宣言が行なわれました。とはいうものの、スタジオ近辺の小金井では、開花した桜の花はひとつも見つかりません。やはり、都心とは気候が違うようです。


夕方から、ライブラリーチームのキエちゃんのサプライズ送別会が、5スタ3階で有志の手によって開かれました。本当に、このパーティを知らなかったキエちゃんは、不意をつかれた様子で、涙涙。ジブリを去ることになったキエちゃんですが、その明るさとパワーで新天地でもきっと活躍してくれることと思います。
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「さよならは、再び会うために交わす約束の言葉」


3月29日(火)
この日、A監督とH監督がスタジオに。なにやら、このふたりを中心としたイベントの企画が進んでいるらしいです(詳しくは、またそのうちに)。ところで、A監督はいつものように車でいらしたのだが、H監督は見慣れないヘルメット姿!? どうやら仕事場から、自転車でやってきたみたいなのでした。この業界は、本当に自転車に乗る人が多いです。アニメーション業界の仕事場が東京西部に集中しているのも、自転車の便を考えてのことなのかと思ってしまいます。


3月30日(水)
どうやら、小金井でも桜が開花した模様です。まだまだ、ほんの咲き始めといったところですが、しばらく春本番の暖かさが続くようなので、開花も進みそうです。今年は、夜間ライトアップも「さくら祭り」も中止となりました。でも、昼間の青空の下、行灯もかかっていない本来の姿で桜の花を眺めるのも悪くありません。
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「桜堤団地でも、ご覧のとおり」


3月31日(木)
スタジオのタイムカードのところに、震災の義捐金のカンパ箱が置かれました。少しでも被災者の皆さんの役に立てばとの思いで、お金を入れています。監督からの熱いメーッセージも掲示されています。