2010年11月

11月1日(月)
今日から11月。ハロウィンもすっかり終わったのに、なぜか今日はオレンジの服装の女子を目にする。先週、着忘れてたためなのか?。おんな心は複雑です。
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「広報部のふたりも示し合わせたかのようなおそろいの服装で登場」


仕上げの中村君(最近顎鬚伸びてます)が、ハロウィンのお菓子を作ってきてくれました。美術館最新短編映画「パン種とタマゴ姫」に合わせて...。
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たまご姫の中身は杏仁豆腐!本物のタマゴの殻に小さな穴を作って杏仁豆腐を入れたみたい。。すごい凝っている!
そしてクッキーも作ってきてくれて、みんなに振舞ってました。
素晴らしい出来栄え!
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制作では吉川の好きな夜更けのティータイム時間に食させてもらいました。

11月2日(火)
今年もやってきました。サンキチ誕生日!
今度は趣向を凝らして、サンキチならではのキャラクターもので勝負!

ジャン!
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イチゴちゃん!
WOW!ベリーキュート!

キャラクター原作者、サンキチ自身によるケーキカット!
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真っ二つ!

おめでとう!の品々が続々と方々から届きます。
その一つ。
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プレゼントの入った紙袋にイチゴちゃんを描いたハズが水木しげるファンの美術部シフォンが描いたらこうなった・・・。


11月3日(水)
三鷹市の市制60周年記念式典で、宮崎監督が名誉市民の表彰を受けました。当日は多忙のため欠席した宮崎監督の代理で野中取締役部長が受賞とあいさつを。宮崎監督はビデオにての登場となりました。
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「野中さん、お役目お疲れ様でした」


10月28日~11月5日、イタリアの首都ローマにて、「第5回ローマ国際映画祭」が開催され、「借りぐらしのアリエッティ」の監督"麻呂"こと米林さんも招待を受け、3泊5日でイタリアへ行ってきました。
今年のテーマは「日本」。
ジブリも、レトロスペクティブ(回顧展)で、「風の谷のナウシカ」「紅の豚」「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「柳川堀割物語」ほか、 ジブリ作品10タイトルを毎日日替わり上映いたしました。
「借りぐらしのアリエッティ」の公式上映は、10月4日で(異なる会場にて翌日も上映しましたが)、麻呂監督は、始めて海外で公式記者会見に臨むことになります。

午後はレッドカーペットを歩き、そのまま公式上映の会場へ。
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エンディングの音楽が流れてくると、真っ暗なまま拍手が起こり、音楽が終わってもなお拍手は鳴り止まず、 客席の中にスポットライトが当たるとその中から、麻呂さんが立ち上がって会場の皆様に挨拶をしました。 拍手の音は一層大きくなり、イタリア人の温かい歓迎を受けたようで嬉しかったです。
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その後、壇上に上がり、質疑応答。麻呂監督は、最初の記者会意見に比べて少しリラックスした様子で、
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「エンディング、話が終わっていないみたいです。続きが観たいのですが」という会場からの質問に、

「続く予定はないのですが、続きの要素を入れたかったのは事実です。というのは映画が終わった時点、ENDの位置が今私たちが立っている現代がある。小人たちの家族にはこれから困難もあるけれども、未来はあるでしょう。そういうものを強く、強い心を持ちながら立ち向かっていくというのが一番大事なのではないかなと思っています。それは翔くんが向き合うべき手術も同じだと思っています。
 この物語は原作の1巻をベースにしているのですが、原作は5冊あります。2巻以降も面白いストーリーが展開しているので、続きが気になる方は原作を読んでみてはいかがでしょうか」
と応え、イタリア語に訳されると、会場から拍手と笑いが起こりました。
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12月はいよいよフランス公開。麻呂監督はフランスへ飛び、セシルさんと再会する予定です。(byイヒラヨウコ)

11月4日(木)
美術館短編映画「パンタマ」の零号試写がイマジカで行なわれました。
皆さん、一年間お疲れ様でした!!

最近、空気が澄んできたせいか夕陽がきれいです。今日も、屋上には夕陽を眺めにスタッフが集まりました。富士山のシルエットも見えるようになりました。冬も近いです。
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「左にうっすらと富士山も。見えないかな?」


11月5日(金)
ここに来てスタジオの落ち葉が凄いことになってきました。今年も、落ち葉隊の出動が間近です。
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「急速に紅葉が進んでいます」

ところで、本日は試写室で美術館短編映画「パンタマ」の初号試写が行なわれました。
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晴やかな気分で会話を楽しむ宮崎さんと、若きパンタマ作画スタッフ。


そして裏で進んでいる社員旅行、新人出し物2010!!
出し物の先生として、制作吉川・PD室市川・保育山崎・美術館高田・松島の五人で進めて来た最後の練習を吉祥寺の貸しスタジオで行ないました。
鏡張りで自分の姿を見ながら練習できます。
今まで約5週間に亘って練習を重ねました。
思い返すと、負傷者の続出で一時はどうなるかと思いつつ...。
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「最後の喝を入れる島宮新人出し物企画プロデューサー」

本番は総勢28人による新人出し物を披露です!


11月6日(土)
野中さんによる新入社員のための講義が行なわれました。各業務系の部署の役割や映画の興行についてといった映画の公開を支える裏方の仕事内容などが紹介され、参加者たちはなかなか知ることのなかった業務内容をみっちり学ぶ良い機会となったそう。また、各作品の制作当時のことなども語られ、今のジブリに至るまでを知り、野中さんはじめこれまでのスタッフたちがどれだけ作品を大切にしてきたかがとても印象深かったという感想が聞かれました。
さかのぼると、スタジオジブリも約25年の歴史。つねに前を見つめて映画を作ってきていますが、その背中にはたくさんのスタッフや関係者の想いと歴史が繋がっているのでした。

広報部(にたまに顔を出す)犬もずくが出社。なれたもので、自分の巣でお利口に
してました。
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「巣?」


11月7日(日)
土曜日に引き続き、野中さん大活躍。母校の学園祭に招かれ学生さんやたくさんのお客さまに向けてスタジオジブリとはこんな会社ですよ、という講演を行ないました。
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野中さんの講演のあとにはアカペラグループによるジブリソングの歌唱もあり、社会人になって遠のいていた学生の熱意をひしひしと感じた1日でした。
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サンドウィッチをいただき、おでんを熱烈にすすめられ、クレープを買ってもらい、お腹も学生ノリを楽しんだ広報A子でございました。


11月8日(月)
夕方、武蔵境を通ったら、なんと、もう、クリスマスイルミネーションが。どうやら、今年は、点灯式もあったらしいです。境は年々グレードアップしているよう。気がつけば、今年も残すところあと2ヶ月を切っています。
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「たぶん、来年の2月ごろまで見られます」

というわけで、今日は社員旅行前日。みんな仕事を早めに片付けて帰宅です。
明日は朝9時45分に羽田空港集合!寝坊は許されません!
全員、頑張って起きて下さい!


11月9日(火)~11日(木)
今日から、2拍3日の社員旅行です。参加人数260人の大所帯。行き先は九州。果たして、その顛末は....制作のヨッシーが、特別企画でレポートします。
こちらから。


11月11日(木)
諸事情で旅行に参加できなかったメンバーで肉を食べました。
すきやきでした。
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おいしかったです!by A子


11月12日(金)
昨日まで旅行だったのが嘘ではないかと思うくらい日常に戻りました。
仕事があって、行けなかった人達用のお土産が...
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もはや九州物産展。なぜかルービックキューブ...

さーって、次なる作品へみんなでガンバロー。


11月15日(月)
マロさんのお友達から差し入れが届きました!
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カニ!!
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ツリキチの素早い準備
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美味!群がる人々


ところで、夕方、三鷹駅の北口を通ると...
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先週の武蔵野市に続き、三鷹市もライトアップ開始のようです。
今年もあと45日ちょっと。


11月16日(火)
雨も上がって、近所も随分紅葉が進みました。今年は、やっぱりちょっと早めのようです。
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「桜堤の紅葉」

本日、お試しで移動カフェが会社にやってきました。
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行列が出来るほど好評だったので、毎週来て頂くことに。
宜しくお願いします~。

*久々にツリキチ節をお楽しみ下さい。
きょうはだいぶ冷えこみました。
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「みんなの上着も、すでに冬用に」

さて、制作古城さん。
夜になり、帰ろうかと上着を探せど見つからない。
...黒のジャケットが、どんなに探しても無い!

↓ それもそのはず
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「おしゃれなダウンの下に、隠れている!」

黒いジャケットの上には
なんと吉川さんのダウンが、覆い被さっていました...。
晩秋のミラクル。上着on上着。
冬が、また一歩近づいたなと感じた今晩でした。


11月17日(水)
社員旅行土産、第二弾。
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杖立温泉の入り口にある物産屋で購入した手作り納豆。
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でかい!!豆もでかい!!美味い!!

今月の28日まで、小金井市のいろいろな食事処で、東京野菜を使った"丼"のフェアをやっているそうです。いつもお世話になっている、キッチンブラウンさんでは、「具だくさんのビーフシチュー丼」を振舞っています。小鉢がついて850円です。
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「美味。また食べたいです。
忘年会も近づいているので宣伝しておきました(おとなの事情)」


11月18日(木)
作画研修を受けていた新人10人の卒業制作発表!
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みんなの苦労の結晶を上映です。
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先輩たちの反応にドキドキの新人
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上映

研修生を指導してきた小野田さん、中村さん、お疲れ様でした!


日テレで、ミュージカル「おもひでぽろぽろ」の製作発表記者会見が開かれました。ジブリからは代表して野中取締役が出席。ジブリとしての、このミュージカルへの期待を語りました。
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「ひとりだけ背が高いのは、野中さんが立っているからです」
詳しい情報は、こちらから


11月19日(月)
今日は、ジブリ美術館で、「パン種とタマゴ姫」のマスコミ向け完成披露試写でした。
"特別なゲスト"は呼ばずに、作品を純粋に見ていただくイベントを目指しました。
おかげさまで、たくさんのマスコミと関係者の方々に見ていただけました。
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結果として、たくさんの媒体へ取り上げてもらえました。ありがとうございます。
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タマゴ姫も喜んでます。


11月22日(月)
台湾や香港のプレスの方々をお呼びしての集中取材が美術館とスタジオで行なわれました。朝の8時半から三鷹に集合して、美術館見学。天気もどうにかもって、館内を屋上まで無事に見学していただきました。その後、社用車4台に分かれて小金井のスタジオに移動となったのですが、途中、ポツポツと雨が降り始め、ご覧のようにあっという間に本降りに。。。。
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スタジオで出迎えた武田部長の開口一番の台詞は「私のせいで、雨のスタジオへようこそ」。やっぱり、武田さん=雨女伝説は現在も生き続けています。


というわけで雨も降って、ブルーな日。
どう見ても不自然な青の集団が。
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「おののくイッチー 青過ぎる!?」
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「と思えば赤も」


11月24日(水)
今年はとても紅葉がキレイです。ジブリ美術館でもこんなにキレイな光景が。
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映像部の斉藤Jさんが美術館短編作品「パン種とタマゴ姫」にちなんで
パン雄を作ってきました。
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驚きのできばえ!足は割愛。
でも食べちゃう。

この日の夜、フランスのショメ監督の最新作「イリュージョニスト」の作画監督が、高畑監督のエスコートでスタジオ見学にいらしてました。来春、ジブリが配給に参加するということとは、関係なく全くの偶然でした。あいにく、配給を手がけるライブラリーチームのスタッフは、マスコミ試写で出かけていて、会えなくて残念。
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「窓の外からイリュージョニスト風に撮ってみました」


11月25日(木)
熱風で「ドーナツ盤に恋をして」を連載してくださっていた亀渕さんが来社。差し
入れてくださったのは、ドーナツ!さすがです。しかもクリスマスバージョンですご
くかわいい!みんなでおいしくいただきました。ありがとうございます。
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「かわいい!携帯の待ち受けにするスタッフも」
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「男性も甘いものには目がありません。お堅い財務経理のスタッフの皆さんでした」

明日に大本番を控えた新生ベル部がリハーサルも兼ねてお披露目を実施。
大型新人も加入し、緊張しつつも美しい音色を響かせていました。
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「いよいよ明日が本番!」


11月26日(金)
韓国よりお歳暮で朝鮮人参が届きました。しかも大量。
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「立派!」
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オモニ・キタムラさんと嫁・A子でがんばってハチミツ漬けと焼酎漬けを作成。今漬けておけば制作のみんなが疲れてきたころに振舞えるはず。
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「しばし制作の倉庫で出動を待つ」


さて、夜は、サントリーホールで久石譲さんのパーティです。ジブリ代表として、新生ベル部が出演します。この日のために、日夜練習に励んできました。
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「久石さん、還暦です。宮崎さんより10才若いんですね」
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「久石さんを目の前にして、ついに本番。なんだか夢のようで現実感がなかったそうです」
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「久石さんに拍手と満面の笑みをいただいて、部員一同、感無量でした」


11月28日(日)
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日曜の夜、とても悲しい知らせが。本当に淋しい。。。


11月29日(月)
いよいよ今年も残すところ丁度あと一ヶ月です。というわけで、忘年会のキックオフミーティングが催されました。スタッフは殆んど毎年同じメンバーなので、「とりあえず、よろしく」で終わりました。毎年、打ち上げもなく、参加者に楽しんでもらうことだけが、やりがいの仕事です(涙)今年も、精一杯盛り上げたいと思います。


11月30日(火)
先日亡くなった、アニメーション監督で漫画家でもあった飯田馬之介さんの告別式に参列しました。無宗教で行なわれたためお経などはなかったのですが、宮崎監督のお別れの言葉は、涙で声が詰まりそうでした。
演出助手として参加したラピュタの音楽をバックに行なわれた出棺の際は、突然、一陣の風が吹いて、中央に立っていた木から落ち葉がパーッと舞い落ち、あたかも故人からのメッセージのように感じられました。その後、ご遺族の車に宮崎監督も同乗して、棺はお寺を後にしました。
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本当に今年は、アニメーション業界の不幸が続きました。みんな健康には気をつけて欲しいです。


夜、ジブリ美術館のクリスマス装飾の撮影会を行なった復活"ジブリ草写真部"。見事に飾られたツリーや、麦やパンの装飾など、写真心をくすぐる被写体満載で、無我夢中になるひと時でした。その成果は、ジブリ美術館のHPでご覧下さい。
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「金色の野に立つ!?」

21時半過ぎに終わった撮影なので、その後、みんなでご飯でも食べようと思ったのですが、「セカンドバージンを見なきゃいけないので」といって、スクーターに乗ってそそくさと帰っていったのは、広報部のコバヤシさんなのでした。